Microsoftはパーソナルデジタルアシスタント「Cortana」を「Windows」の次期メジャーバージョンに組み込むつもりなのではないか、とのうわさがしばらく前から流れている。
米国時間8月11日、それらのうわさがさらに現実味を帯びた。Neowin.netが、「Threshold」(「Windows 9」の開発コード名)の社内用「ドッグフード」(自社で開発したソフトのベータ版をまずは自分たちで使用するというもの)ビルドにはCortanaが搭載されていると報じたからだ。Windows Thresholdは2015年春にリリース予定だ。筆者の情報筋によれば、Thresholdのパブリックプレビュー版は2014年秋にリリースされる可能性があるという。
「Windows Phone 8.1」のCortanaと同様、WindowsのCortanaもアプリとして提供され、OS自体の一部にはならない予定だ、とNeowinのBrad Sams氏は述べている。
Cortanaという開発コード名は、Microsoftの「Halo」シリーズの人工知能キャラクターで学習および適応能力を備えるCortanaに由来する。Cortanaは、機械学習技術と「Bing」に使われている知識レポジトリ「Satori」を利用して、ユーザーが何を探しているのか、何を追跡したいのか、そして、何をやりたいのかを学習する。Cortanaは、「Google Now」やAppleの「Siri」のMicrosoft版だ。Microsoftは現在、世界中でさまざまなアルファプログラムとベータプログラムを通して、Cortanaの普及を広める取り組みを行っている。
Cortanaは、「Windows Phone」とWindows、および「Xbox」OSの将来のバージョンの「シェル」(中核的なサービスとエクスペリエンス)全体を刷新するMicrosoftの取り組みの中核をなしている。これら3つのプラットフォームすべてでCortanaを利用できるようにすることは、Microsoftの「One Windows」戦略ともうまく合致している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。