伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は8月14日、PCでの定常的な入力作業や調査などを自動化するクラウドサービス「eAssist」の提供を開始した。税別価格は1業務あたり月額25万円から。
企業では通常、多くの業務はシステム化され、基幹系や情報系などで顧客や売り上げの情報はシステムとして管理されている。だが、システムへのデータ登録、請求書や納品書の発送、基幹システム周辺業務に関しては手業が多く、手作業をいかにして定型化、効率化するかが課題となっている。
今回提供するeAssistは、こうした課題に対するもので、売上情報や競合製品の価格情報の調査、システムへのデータ入力など日々定常的に発生するPC業務全般を対象業務や業務フローのアセスメントに基づいてクラウド型で自動化する。インターネットや社内システム、その他の保存データなどからの必要な情報を収集、システムへのマスター更新、登録作業などを自動化する。
従来のシステム開発とは異なり、必要な時に必要な業務を代行できることが特徴という。例えば、複数の店舗を運営する小売業でウェブサイトから全国各地の競合店舗を調査する業務では、数千店舗を対象として通常1週間以上かかる情報収集やデータ入力の作業を約4時間程度に短縮できるとしている。
CTCは今後、2010年から提供している帳票配信・閲覧サービス「ePromo」と2013年から提供しているデータマイニングサービス「eMining」に今回のeAssistを「Business Evolution」シリーズとして体系化し、シリーズ全体として今後5年間で20億円の売り上げを目指す。
ePromoは、帳票認識技術や文字認識技術で紙やファクスのアナログデータをデジタル化して管理する。eMiningは、自社内のデータを使ったデータマイニングのためのモデル作成、マイニング作業をSaaS形式で提供する。
同社は今後、ePromoとeMiningの分析結果や自社内のCRMデータなどと地図情報を連携した営業支援するサービスを順次追加し、Business Evolutionのサービス範囲を拡大していく方針としている。