ドイツの情報機関、米国務長官らの通話を盗聴か

CNET News staff  翻訳校正: 水書健司 福岡洋一 (ガリレオ) 2014年08月18日 12時14分

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 ドイツのニュース週刊紙Der Spiegelが現地時間8月16日付けで報道したところによると、ドイツの連邦情報局(BND)が米国務長官John Kerry氏や前国務長官Hillary Clinton氏の通話を録音していたという。ドイツは2013年、米国がAngela Merkel首相を対象にスパイ行為をしたとして強く抗議しており、今回の暴露は同国にとって厄介な問題に発展するかもしれない。

 Der Spiegelによれば、BNDは2013年に中東地域の通話を監視していた際に、Kerry氏が行った少なくとも1件の衛星電話の通話を録音したという。また、BNDは2012年にも、Clinton氏と前国連事務総長Kofi Annan氏の通話を録音したという(Clinton氏に関する件は、すでに15日にドイツ国内のメディアで報じられていた)。

 Der Spiegelは、匿名の消息筋の話として、傍受された通話が「意図せずに捕らえられた」ものだったと報じた。また、BNDの広報担当者はReutersに対し、ドイツが米国やその他の同盟国を諜報活動の対象としたことはないと語った。この広報官は、「偶発的に録音されたものは、ただちに消去されている」とも述べている。

 2013年後半には、米国家安全保障局(NSA)がドイツのMerkel首相を諜報活動の対象としていたとの報道が流れ、事態の紛糾を避けるため、Merkel首相とBarack Obama米大統領との間で電話会談が行われた。その後、Obama大統領は米国側の姿勢をさらに明確にすべく、演説の中でNSAの改革に言及し注目を集めた。

 この演説でObama大統領は諜報活動に関わる各機関に対し、「国家の安全保障上やむを得ない場合を除いて、(米国は)親密な友好国や同盟国の国家元首および政府要人の通信を傍受しない」と指示したことを明らかにしている。

提供:Official White House photo by Pete Souza
提供:Official White House photo by Pete Souza

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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