HP、ソフトウェア定義型データセンター向け新製品を発表

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2014-08-25 14:46

 Hewlett-Packard(HP)は、ストレージ製品や新しいエントリーレベルのオールフラッシュアレイを含む、一連のソフトウェア定義型データセンター向けテクノロジを発表した。

 HPは、効率性が高く競争力のある価格設定であると同社が主張するツール群によって、ソフトウェア定義型ストレージ市場での地位を確立することを目指している。

 HPによると、今回発表された「HP StoreVirtual Virtual Storage Appliance (VSA)」は、「HP Helion OpenStack」および「HP Helion OpenStack Community edition」向けの完全に統合されたストレージオプションだという。さらに「HP StoreVirtual Storage」ハイパーバイザの統合を強化したほか、小規模サイトやリモートサイトでのバックアップコストを86%削減する新しい「HP StoreOnce VSA」ライセンスもリリースしたという。

 フラッシュアレイについては、新しい価格体系によって、フラッシュストレージ導入のコスト障壁を取り除くことができるとしている。HPは、「HP 3PAR StoreServ 7200 All-Flash Starter Kit」を基本価格3万5000ドルで提供し、VMwareが計画中の「Virtual Volumes」(VVols)ストレージアーキテクチャにこのキットを統合するために、引き続き同社と協力していく。

 HPでストレージ部門のシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるDavid Scott氏はプレスリリースで、「ソフトウェア定義型データセンターへの移行を進める中で、顧客はハードウェア志向のレガシーストレージとの隔たりに直面する。俊敏性を高めるために、HPはコストを最適化するVSAを通してソフトウェア定義型ストレージを提供し、サービスに重点を置くオールフラッシュストレージによってサービスレベルを最適化する。いずれのストレージも一般的なツールと連携可能だ」と述べている。

 ほかのすべてのエンタープライズテクノロジ企業と同様に、HPも自社のソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)とサブスクリプションベースの製品群の成功に大きく賭けている。最高経営責任者(CEO)のMeg Whitman氏は同社の第3四半期決算発表の電話会議で、この分野は「短期的な売り上げの追い風」となる可能性を秘めており、HPは「長期的な成功」を享受できる立場に立てるかもしれないと述べていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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