IBMは米国時間8月25日、継続的可用性(Continuous Availability:CA)とディザスタリカバリのための「System z」向けメインフレーム技術を、中国工商銀行(ICBC)が銀行として初めて採用したことを明らかにした。
IBMにとってICBCとの契約は、大手金融機関への継続した売り込みの一環だ。最近、IBMはWestpac NZ、Veda Partners、Ujjivan Financial Servicesへのハイブリッドクラウド導入を発表している。

ICBCとの契約の下、IBMの「GDPS/Active-Active」技術によって、ICBCは2テラバイトの流動的な口座データについてリアルタイム性と整合性を確保することが可能となる。ICBCにおけるIBMのメインフレームアーキテクチャによって、2つの異なるデータセンターで同じアプリケーションとデータを同時に処理することができるようになる。一方のシステムがダウンした場合、トランザクションはもう一方のデータセンターに振り向けられる。
Active-Active技術は、世界40カ国の支社を支えるICBCの上海データセンターに導入されている。IBMによると、ICBCのダウンタイムは95%減少したという。ICBCは1万7000以上のオフィス、470万の法人顧客、4億3200万の個人アカウントを有している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。