編集部からのお知らせ
Topic 本人認証の重要性
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード

市民に街を支えてもらいたい--千葉市、スマホとクラウド活用の課題解決を展開

山田竜司 (編集部)

2014-08-29 17:13

 千葉市は8月28日、市政や地域課題の解決にスマートフォンのアプリなどを通じて参加できる「ちば市民協働レポート(ちばレポ)」のサポーターを募集すると発表した。サポーターからのレポートの受付も9月16日から開始する。


千葉市長 熊谷俊人氏

 ちばレポは、ITを活用して地域の課題を解決しようという取り組み。市民の行政参加を促す目的がある。市民はスマートフォンアプリで課題がある場所の写真を3枚、10秒の動画を位置情報付きで投稿でき、千葉市が投稿をまとめたページを確認することで、地域の道路や公園、ゴミなどの課題を可視化できるという。

 電話やファクスで受けた情報をExcelで管理していたが、スマートフォンからの投稿にすることで、職員の業務を効率化することに加えて、土日や市の対応時間外でも情報を受け付けられる。位置情報と写真とともにCRMに入力することで可視化するほか、業務の進捗管理、資材情報とも連携する。


「ちば市民協働レポート」(ちばレポ)の仕組み

 「街頭の電球切れなどは職員の人海戦術で対応していたが、市民の手を借りることにより100万円単位のコスト削減を見込む」(千葉市)

 ちばレポをまとめる「ちばレポシステム」はセールスフォース・ドットコムのPaaS/SaaS「Salesforce1」を活用して開発された。市民からの情報はウェブ上で公開され、市が対応していることや対応済みの案件を一覧できるようにする。システムは開発、運用費を入れて5年間で約5000万円とした。


ちばレポシステム

 千葉市長の熊谷俊人氏は、公園の草刈りやベンチの落書きなど、課題には市民が解決できるものもあり、市民の市政参加を期待しているとした。

 また、ちばレポを市民の共有情報インフラとしても生かしたい考えだ。花見の時期に「千葉市民が選ぶ」という切り口でランキングをつける取り組みや、「市長からのミッション」といったゲーム性の高い取り組みをあわせて実施し、アプリの日常的な利用を促したいとしている。

 熊谷氏はちばレポを全国で初めての取り組みと強調。システムは他の市でも使えるよう、横展開しやすく構成したとし他の首長にトップセールスをしかける予定だと語った。「千葉市をモデルにしてもらえるようにしたい」

 ちばレポは、2007年に英国に始まった地域の課題を共有、解決する「FixMyStreet」なども参考にしたという。千葉市は、これまでもオープンデータ推進など、行政の透明化に積極的だが、地図情報にひもづくデータをちばレポと連動させ、地図にさまざまな情報のレイヤを加えていきたいと説明している。今回のちばレポの取り組みでも、集積した情報でオープンにできるものは公開していきたいとした。

 千葉市は2013年からちばレポを実証実験として進めてきた。実証実験では、30~50代を中心に765人の市民と市職員391人の計1156人が参加した。参加者へのアンケートでは約7割が「ちばレポに参加することで街を見る意識が変化した」と回答している。


ちばレポのアプリの仕組み

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    MITスローン編著、経営層向けガイド「AIと機械学習の重要性」日本語版

  2. クラウドコンピューティング

    AWS提供! 機械学習でビジネスの成功を掴むためのエグゼクティブ向けプレイブック

  3. クラウドコンピューティング

    DX実現の鍵は「深層学習を用いたアプリ開発の高度化」 最適な導入アプローチをIDCが提言

  4. セキュリティ

    ランサムウェアを阻止するための10のベストプラクティス、エンドポイント保護編

  5. セキュリティ

    テレワークで急増、リモートデスクトップ経由のサイバー脅威、実態と対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]