料金引き上げに動き出したトラック輸送業界

ZDNet Japan Staff 2014年09月02日 11時01分

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 9月1日の日経平均株価は、52円高の1万5476円だった。大型主力株に膠着感が強まる中、建設/土木株や建設資材株の上昇が目立った。今日は、陸運(トラック輸送)株への投資視点について述べる。

建設/土木産業と陸運(トラック輸送)産業の共通点

 建設/土木株とトラック輸送株には、2つの共通点がある。

(1)国内で需要が拡大していること

 建設/土木産業、陸運産業とも長年、構造不況産業だった。内需が低迷する中で、過当競争が続いてきたからだ。ところが、両産業とも、近年国内需要の拡大で復活の芽が出ている。

 建設/土木産業では、公共投資(国土強靭化)と民間需要(都市再開発)が同時に立ち上がってきている。それに、リニア新幹線建設や東京五輪などのプロジェクトも加わり、2020年まで仕事は豊富にある。

 陸運(トラック輸送)産業も、無店舗販売の急拡大を受けて、宅配需要が拡大しているほか、内需復活によって産業用貨物の輸送も増えている。こちらも仕事量は、どんどん増えている。

(2)人手不足が深刻であること

 両産業とも人手不足が深刻だ。日本中で人手不足が話題になっているが、建設/土木技術者、トラック運転者の不足は、とりわけ深刻だ。建設/土木業は、人件費に加え、建設資材、外注費などの上昇がコストアップにつながっている。運輸産業では、人件費に加え、軽油、傭車費の上昇がコストアップ要因となっている。

建設/土木産業と陸運(トラック輸送)産業の相違点

 建設/土木業は、2013年まで「利益なき繁忙」が続いていた。仕事はいくらでもあるのに、人件費や資材費が大きく上昇しているために、利益が上げにくい状況が続いていた。ただし、今年から、建設/土木業は「利益ある繁忙」に変わっている。建設単価の上昇によって利益が拡大する局面に入っている。

 一方、トラック輸送業界は、まだ利益なき繁忙のままだ。仕事はどんどん増えているが、過当競争が続いてきたために輸送単価は低いままで、利益を上げにくくなっている。

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