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大元隆志のワークシフト論

環境の変化に組織はついてきているか--三段階に分類できる企業のステージ - (page 2)

大元隆志(ITビジネスアナリスト)

2014-09-03 07:30

(1)ウェブシステム

 企業紹介、ブランディングのためのポータルサイトは既に大半の企業が保有している。近年、ネットの存在が高まりキャンペーンやネットショッピングのための販促目的のサイトを保有するケースが増えてきた。これらの販促目的のサイトでは顧客属性に応じた動的なコンテンツの出しわけ、PVやUUといった「数」の分析ではなく、顧客がなぜサイトから離れたか、カートに入れた商品をキャンセルしたのかという「顧客のなぜ」を知るための「顧客行動分析」の技術やツールの導入が進んできている。

(2)SNS

 もはや、SNSの重要性を理解しない企業は競争から取り残されてきている感がある。多くの企業がFacebookページやTwitterアカウントを開設、運用している。商品の認知目的というだけでなく、消費者にとって当たり前となったSNSは、気軽に問い合わせられるコールセンターとしての役割も担うようになってきた。

(3)モバイル

 スマートフォンやタブレットの普及によって多様化するデバイスに適したレイアウトでコンテンツを表示する「レスポンシブデザイン」の導入が進んでいる。また、タッチ操作に対応したカタログアプリは既に一般的な物になっている。先行する企業では自社にスマートデバイス用アプリを作成するための部隊を作り「アジャイル開発」を取り入れ、スピーディにアプリを改善する企業も現れ出している。

(4)リアル

 オムニチャネルと呼ばれるようになり、リアルの施設にもITの導入は進んでいる。クーポンの発券機を設置したO2O(Online to Offline)や近接通信技術「iBeacon」を利用した近隣者へのコンタクトに関心を示す企業は多い。位置情報を取得し近隣店舗を検索する「パスポートアプリ」を検討する企業も増えている。先行する企業ではウェアラブルデバイスを活用した実証実験等も進めている。

(5)CRM

 電話とFAXと葉書しかなかった時代と異なり、ほんの数年前までは、想像できなかった「情報発生源」が増えた。それによって、これらの「情報発生源」に対応する顧客情報管理システム(CRM)が求められている。

 企業の業種や規模によって重要度が異なる場合や、導入する細かな技術に違いはあるものの、(1)~(5)に挙げた主要コンポーネントを軸にIT化が進められるケースが多い。

第三段階の企業

 「S」を企業活動に取り入れることに成功した企業は「E」の活用に動き始めている。「E」とは「Eco System」である。物を作り、物を売るという購買行動を中心とした社会との関わり方から、企画やサポートなど、さまざまな領域において、企業と社会との関わり方が変化しはじめている。


企業経営を第三段階のイメージ像

 社員の副業を認め、積極的に社外の人間との関わりを推奨するサイボウズ
 ・「価値観」で優秀な人材を獲得する--中小企業の生き残り戦略

 パートナーや既存顧客とのコミュニティを形成しエコシステムを地道に作っているNTTコミュニケーションズ。
 ・営業担当をつける余裕はない--クラウド事業者のさえたやり方(前編)
 ・営業担当をつける余裕はない--クラウド事業者のさえたやり方(後編)

 ハッカソンと呼ばれるイベントを開催し、「ビジネスアイデア」を創出するKDDIウェブコミュニケーションズ 
 ・未知の体験は広告では伝わらない--「ハッカソン」が注目される理由(前編)
 ・未知の体験は広告では伝わらない--「ハッカソン」が注目される理由(後編)

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