VMwareは米国時間9月3日、Appleの「Mac OS X」(開発コード名:「Yosemite」)に対応した仮想化ソフトウェアの「Fusion 7」と「Fusion 7 Pro」を発表した。
Fusion 7は、Mac上で「Windows」を実行できる機能を提供するVMwareのソフトウェアだ。同アプリケーションは、「Parallels」デスクトップ仮想化ソフトウェアの競合製品である。
消費者向けのFusion 7は、Yosemiteの半透明のウィンドウやツールバー、Dockアイコンを採用している。また、最大16個の仮想CPU、8テラバイトの仮想ディスク、64Gバイトのメモリを搭載する、より強力な仮想マシンをサポートする。さらに、最新のIntelプロセッサ向けに設計されており、CPUに高い負荷がかかるアプリケーションを43%高速に実行できる。
一方、WindowsアプリケーションもMacアプリケーションもAppleの「Retina」ディスプレイに最適化されている。
エンタープライズ向けのFusion 7 Proは、再起動なしでWindowsアプリケーションをMacで実行するための一連の管理ツールを提供する。さらに、開発者とIT管理者向けに以下の機能も備える。
- 「Windows 8.1」と「Windows Server 2012 R2」、さらにそれらOSの旧版もサポートする。さまざまなバージョンのOS X、「Ubuntu 14.04」や「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)7」「CentOS 7」「Fedora 20」「Debian 8」を含む多様なLinuxディストリビューションもサポートする。
- VMwareは、同社の「vSphere」や「ESXi」、「Workstation」などのプラットフォームに接続して、仮想マシンをプライベートクラウドにまで拡張できる機能も追加した。
- デュアルGPU向けの最適化や、「iSight」を使ってビデオ会議を行う機能も追加された。
- コンテナシステムである「Docker」のサポートも追加されている。
価格は、Fusion 7が69.99ドル、Fusion 7 Proが149.99ドルから。8月1日〜9月30日の間に「Fusion 6」「Fusion 6 Pro」を購入した場合は無償アップグレードを受けられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。