Microsoftは「Microsoft Dynamics CRM」におけるオンプレミスと一部クラウドのみのアップデートを、2度にわたるアップデートの一環として計画している。
この情報は米国時間9月4日、「Microsoft Dynamics CRM Community」サイトで、同社パートナーのMarc Sallin氏による「CRM & .NET Development」ブログを元に明らかにされた。
Sallin氏が掲載したロードマップ
MicrosoftのDynamics CRMチームは、「CRM 2015」として知られるDynamics CRMの次期メジャーバージョンを、「Vega」というコード名で呼んでいる(このコード名は約1年前に明らかにされている)。
上記サイトによると、VegaはオンプレミスのDynamics CRMと、「Dynamics CRM Online」の両方における次期バージョンを指すようだ。掲載されたロードマップのスライドでは、Vegaのリリースは2014暦年第4四半期となっている。
Vegaには、29の言語と「あらゆるデバイス」のサポートが追加されるという。この新たなリリースにはまた、ハイテク企業の販売計画のために最適化された複数の新機能も含まれる。
Sallin氏の投稿では、このリリースに「オンライン優先のフォーカス」が当てられているとし、次回アップデートの中心となるものとして、簡素化されたサインアップ、プロビジョニング、より高速なセルフサービスと地理的なマルチテナント機能を挙げている。さらに「CRM Webクライアントにおける『Power BI』」にも言及があった。また、「ユーザーエクスペリエンス」に関するアップデートには、マルチエンティティ検索が含まれている。
CRM 2015のリリースでサポートされるのは、「Windows Server 2012」「Windows Server 2012 R2」「Windows 7」「Windows 8」「SQL Server 2012」「Outlook 2010」「Outlook 2013」。サポートが終了するのは「Windows Server 2008」「Windows Server 2008 R2」「Windows Small Business Server」「Windows Vista」「Internet Explorer (IE) 8」「IE 9」「SQL Server 2008」「SQL Server 2008 R2」「Office 2007」。
このほか2014年内にリリースされるものとしては、Sallin氏が投稿したロードマップによると、クラウドのみのバージョンの「Microsoft Social Listening」(開発コード名:「Hydra」)、「Microsoft Dynamics Marketing」(開発コード名:「Electra」)、新しいバージョンの「Parature」(開発コード名:「Phoenix」)がある。
ロードマップではさらに、2015年第2四半期のアップデートにおけるMicrosoft Dynamics CRM(筆者の予想ではオンプレミスとクラウドの両方)の開発コード名「Carina」も記載されている。2015年春のクラウドのみのラインアップには、このほかMicrosoft Social Listening(開発コード名:「Corvus」)、Dynamics Marketing(開発コード名:「Spica」)、Parature(開発コード名:「Taurus」)が含まれている。
下の画像は、Sallin氏が掲載した「秋以降の一連のアップデート」を表すインフォグラフィックだ。2015年に登場するであろう機能の一部が記載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。