安心安全なインターネットとセキュリティ
前に述べたとおり、スマートフォンやタブレットは普及段階にある。また、ソーシャルメディアもより普通の人が発信をできる状況になっている。それに伴い、ネット依存や炎上問題など、深刻な問題に一般の人がより陥りやすくなっている。その現状についてまとめてある。
ネット依存の傾向を判定する「Young20」という方法によると、スマートフォンを保有しているユーザーの方がネット依存の割合が高く、また年齢が若くなるほど高い傾向にある。利用目的では他国と比べて「コミュニケーション」の割合が高く、SNSの影響が見られる。利用時間についてもコミュニケーションの利用時間が特に長い傾向にある。オンラインでのコミュニケーションの増加には良い面と悪い面があるため、適切、効果的な利用が重要となる。
SNSのデメリットの最たる例が、「炎上」現象である。例えばコンビニで冷蔵庫に入ったり、土下座を強要するなど、不適切な写真を安易にTwitterなどにアップすることにより、一般公衆に過大な注目を集め、トラブルとなる事案が増えている。その背景として、日本のSNSにおける匿名志向がある。
日本ではTwitterの匿名利用率が7割を超えており、半分未満である他国と比べて顕著に高い。また、実名への抵抗感が高い傾向にある。一方で、炎上につながるような書き込みを行う意向は国際比較では低く、一部のユーザーの書き込みが特別に炎上するという問題が示唆される。
「ソーシャルメディアを通じた炎上事件の事例」出典:「平成26年版情報通信白書」(総務省)原出典:報道資料を参考に総務省で作成