#5:ドキュメントの在りかを押さえておく
主要なオープンソースプロジェクトのほぼすべてにはちゃんとしたドキュメントが用意されている。例えば「GIMP」を使用している場合、[Help]-[User Manual]をクリックすれば、カテゴリごとに分類されたさまざまなドキュメントが表示される(図A)。
図A:GIMPのヘルプメニュー
LibreOfficeにも固有のヘルプシステムが組み込まれており、[Help]-[LibreOffice Help]をクリックする(あるいはF1キーを押す)と詳細なヘルプが表示される。また、ほとんどの主要オープンソースソフトウェアには、こういった組み込み型のヘルプシステム以外にも、ヘルプ目的に特化したウェブサイトが用意されている(GIMPやLibreOffice、「Scribus」、Thunderbird、Firefox、「Audacity」「GnuCash」など)。さらに、ソフトウェアごとに用意されたフォーラムやメーリングリストを検索してもよいだろう。メーリングリストは少し意外に思われるかもしれないが、具体的な疑問に対する答えが返ってくる最善の方法の1つである。
クローズドソースソフトウェアからオープンソースソフトウェアへの移行を考えているのであれば、計画時にちょっとした注意を払っておくことで、移行を迅速かつスムーズなものにできるはずだ。しかし、上述したティップス以外に、あなた自身も準備をしておかなければならない。エンドユーザーの移行を手助けする準備ができていないにもかかわらず、彼らがオープンソースになじんでくれると期待してはいけない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。