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リスクも利益も顧客と分かちあう―アクセンチュア程社長 - (page 3)

大西高弘 怒賀新也 (編集部) 山田竜司 (編集部)

2014-09-11 07:00

一般の企業もビジョンが重要

 程氏は今後のITコンサルティングについては次のように話す。

 「その企業にとって最適なITはどんなものか。その目利きをすることが大切だ。デジタル化を進めるにしても、すべて一様の製品やサービスを適用すればいいというものではない」

 顧客企業にとってみれば、その目利きとしての力こそ、頼りにしているものの1つだと言えるだろう。アクセンチュアが多くの企業から高い信頼を得ているのも、トレンドをとらえ、必要な戦略を顧客とともに策定する高い能力と、ITに関する目利きの力が両輪となっているからだ。

ITの施策を「新しいデジタル化の波」としてとらえ直す

 現在、クラウド活用など、多くの企業が程氏の指摘する「後れをとってはならないこと」を進めている。ビッグデータを解析し、SNSを活用することも、顧客接点を深く、広くしていくための施策として、とらえ直す――システムを改善し、処理スピードを速めることも顧客が今求めていることをリアルタイムに把握するための一歩となる。

 しかし、「デジタル化を取り込む」という程氏の描いたようなビジョンを持ちつつ、こうした施策を順調に進めている企業は少ないのではないだろうか。さまざまな施策をバラバラに実施するのではなく、成長のためのビジョンを下敷きにして、それぞれの施策を連携させていく発想を程氏は示唆している。

 こうした発想は、企業だけでなく国や自治体、さまざまな産業分野でも必要不可欠なものだ。

 アクセンチュアでは、会津大学と協同で東日本大震災の被災地向けに、産業振興と雇用創出を目的にした「福島イノベーションセンター」を開設した。さらにエネルギー市場への新規参入を支援する新組織を作り、エネルギー事業者向けの業務基盤クラウドも展開しようとしている。

 こうした取り組みはまさに、ビジョンがなくては効率的に施策を進められない領域だ。ビジョン作りに長けたコンサルティング会社が特に得意とする領域ではある。

 「成長のためのビジョンを描けていない企業が多い。それを手伝うのがわれわれの仕事。企業のグローバル化が避けられない以上、ビジョンの策定が不可欠だと改めて認識する企業が増えるだろう」


福島県会津地方の郷土玩具「あかべこ」と。

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