Microsoftは米国時間9月15日、ボリュームライセンスユーザーに対して「Azure Active Directory」の2つ目の有料バージョンをリリースした。
最新バージョンの「Azure Active Directory Basic」は、「Azure Active Directory Free」と「Azure Active Directory Premium」の中間に位置するもの。「Azure Active Directory」は、Microsoftによるディレクトリサービス「Active Directory」のクラウドベースのバージョンだ。新たなBasicは、Freeと同じ機能を提供する。
これを利用すれば、管理者はユーザーアカウントの管理、社内のディレクトリの同期が可能で、Microsoftやサードパーティが提供する多くのクラウドアプリケーション(Azure、「Office 365」、Salesforce、「Google Apps」、「Box」、「DropBox」など)でのシングルサインオンも実現できる。また、Basicバージョンでは企業ブランディングも可能で、サインインページとアクセスパネルページに企業ロゴの追加とカラーの変更ができる。
さらにBasicバージョンでは、グループに基づくアクセス管理、クラウドアプリケーションのセルフサービスパスワードリセット、エンタープライズアプリやクラウドアプリ起動のための環境カスタマイズ、アップタイム99.9%のサービス品質保証など、業務でクラウドを使用するのに必要な機能もサポートされている。Premiumバージョンでは、エンタープライズ水準のID管理機能も追加される。
Basicバージョンの費用は、1ユーザーあたり月額1ドル(ボリュームディスカウントあり)で、1ユーザーあたり10個までのアプリにアクセスできる。Premiumバージョンは、標準的な契約の場合、1ユーザーあたり月額4ドルだ。
Microsoftは今週、Azure Active Directoryと「Windows Server」のActive Directoryをより簡単に同期する、「Azure Active Directory Sync」の一般提供も開始している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。