Red Hatは米国時間9月18日、企業向けモバイルアプリケーションプラットフォームを提供するFeedHenryを、約8200万ドルの現金で買収することに合意したと発表した。
この買収は、Red HatがPlatform as a Service(PaaS)プロバイダとして、企業向けモバイルアプリ開発の地歩を固める上で重要な動きだ。また、スマートフォンの利用が増加傾向にあることを反映している。調査会社IDCはこの分野が前年比で19.3%伸びると予想しており、この傾向は企業にも広がりつつある。
FeedHenryのクラウドベースのモバイルアプリケーションプラットフォームでは、企業がモバイルアプリケーションを規模に応じてサポートできる。これは、Red Hatがパブリック、プライベートの両クラウド環境でモバイルアプリケーション開発をサポートするために求めていた機能だ。
FeedHenryは2010年に、アイルランドにあるウォーターフォード工科大学のTelecommunications Software and Systems Groupから起業した。同社は、サーバ向けとクライアント向けモバイルアプリを開発するための、Node.jsに基づくオープンで拡張可能なアーキテクチャを有している。同社のプラットフォームでは、開発者が「Android」、「iOS」、「Windows Phone」、「Blackberry」のネイティブアプリとハイブリッドアプリおよびHTML5アプリやWebアプリを開発できる。さらに、「AirWatch」や「MobileIron」などのデバイス管理ソリューションも統合されている。
Red Hatは、同社がモバイル開発者やアプリのためのプラットフォームを提供する上で、FeedHenryは「JBoss xPaaS for OpenShift」戦略における重要な追加要素になるとしている。Red Hatはこの戦略を2013年9月に発表していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。