「Google Cloud Platform」--知っておくべき10のこと - (page 2)

Conner Forrest (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2014-09-26 06:30

#4:Cloud Save

 「Cloud Save」というAPIは、2014年に開催された同社の年次開発者会議「Google I/O」において、Google Cloud Platformの製品管理ディレクターGreg DeMichellie氏によって発表された。Cloud Saveは「ユーザーごとに情報を保存、取得」できるようにする機能である。これによって、クラウドに格納されているデータをデバイス間で同期できるようにもなる。

#5:ホスティング

 Google Cloud Platformには、ホスティングオプションとしてPaaSであるApp Engineと、IaaSであるCompute Engineの2種類が用意されている。標準的なApp Engineのホスティング環境では、ユーザーのアプリケーションコード以外のコンポーネントはすべてGoogleによって管理される。

 Google Cloud Platformは、App Engineの自動管理機能とCompute Engineの仮想マシンが持つ柔軟性を融和させた、「Managed VM」環境も提供している。この環境はまた、ユーザーのアプリに対してサードパーティーのフレームワークやライブラリを追加する能力も提供している。

#6:Andromeda

 Google Cloud Platformのネットワーキング向けツールとサービスはすべて、Googleのネットワーク仮想化スタックである「Andromeda」をベースにしている。フルスタックへのアクセスにより、Googleは利用可能な挿入ポイントや既存のソフトウェアに起因する機能上の妥協をすることなく、エンドツーエンドのソリューションを生み出せるようになる。

 Googleのブログ投稿によると「Andromedaは、ネットワークの仮想化というわれわれの取り組みの素地となっているソフトウェア定義ネットワーク(SDN)をベースにしたものであり、仮想ネットワークや、社内ネットワークにおけるパケット処理のプロビジョニングや設定、管理のためのオーケストレーションポイントとなる」という。

#7:コンテナ

 コンテナは、アプリ配備の迅速化と、スケーラビリティの向上を支援するという点で、PaaSを必要とする状況において特に有用なものとなる。Google Cloud Platform上の仮想化ソリューションとしてコンテナを管理したいという開発者に向け、Googleは自社のオープンソースコンテナスケジューラ「Kubernetes」を提供している。Kubernetesは、「Docker」コンテナの管理を行うContainer-as-a-Service(CaaS)と考えることができる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]