#8:ビッグデータ
Google Cloud Platformは本格的なビッグデータソリューションを提供するとともに、ビッグデータの処理と分析のための2つのユニークなツールを用意している。1つ目のツールである「BigQuery」を使用すれば、ユーザーはテラバイト規模のデータに対してSQLライクなクエリを発行できるようになる。また、「Cloud Storage」から直接、データをまとめてインポートすることもできる。
2つ目のツールは「Cloud Dataflow」であり、これもGoogle I/Oで発表されたツールだ。このツールを使用すれば、データ処理パイプラインの生成や監視を行い、それらの処理からある種の洞察を導き出せるようになる。これはGoogleの生み出した「MapReduce」の進化形だと言える。
#9:メンテナンス
Googleは日常的にテストを実施し、定期的にパッチを当てているが、テストやパッチの実行といったメンテナンスの影響が他に及ばないよう、すべての仮想マシンをライブマイグレーションの対象にしている。
Googleの開発者向けウェブサイトによると、「Compute Engineはユーザーが実行しているインスタンスのマイグレーションを自動的に実行する。こういったマイグレーションプロセスによって、ゲストのパフォーマンスにある程度の影響が及ぶものの、ユーザーのインスタンスはマイグレーションプロセス中を通じてオンライン状態に保たれる。ゲストのパフォーマンスに対する正確な影響と、該当の影響が続く時間は多くの要因によって左右されるが、ほとんどのアプリケーションやワークロードからは意識できないレベルに抑えられるだろう」という。
なお、メンテナンス時に仮想マシンをクリーンシャットダウンし、メンテナンス終了後に再開するようにも設定できる。
#10:ロードバランシング
Googleは6月、さまざまな地域をまたがった複数のコンピュートインスタンス間のトラフィックを均一化する「Cloud Platform HTTP Load Balancing」を発表した。
Googleのブログ投稿では、「ユーザーとインスタンスの間の経路を最適化するためにバックエンドのキャパシティ情報とネットワークの近接性を評価し、ユーザーと最も近い場所にあるGoogle Cloud Platformに接続することでレイテンシを低減させる。また、ある地域におけるユーザーインスタンスの負荷が増大したり、ユーザーインスタンスが到達不能になった場合、HTTPロードバランシング機能によって新たなリクエストを近接地域にある利用可能なインスタンスに転送するようにもなっている」と述べられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。