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保険株に投資するならば生保より損保

ZDNet Japan Staff

2014-09-26 11:48

 9月25日の日経平均は、206円高の1万6374円で、年初来高値を更新した。9月中間決算で、企業業績の上方修正が増えると予想されるが、それを先取りした動きが出つつあるだろう。来年3月に日経平均は1万8000円まで上昇するという予想を継続する。

損害保険株に改めて注目

 日経平均が高値を更新した後、保険株の値動きが良くなることが過去にはよくあった。保有する資産(株や不動産)の時価が上昇することが意識されるからだ。

 損保株の短期的な値動きは、保険業の損益よりも、保有する株や不動産の値動きで決まることが多かった。日経平均の上昇が続くならば、ここから損害保険株への投資が面白くなる。

 本業(保険業)の損益も、もちろん重要だ。短期的な株価への影響は必ずしも大きくないが、長期的な株価変動には影響する。

 日本の損保会社は長年にわたり、自動車保険の赤字に苦しんできた。ところが、近年、損益改善のために料率引き上げを実施した効果で、自動車保険は改善した。つまり、本業損益は改善しつつある。

 楽天証券経済研究所チーフストラテジストの窪田真之氏は、海外での事業拡大にも成功している東京海上HLDGに注目している。また、その他の参考銘柄として、MS&ADインシュアランスHDや損保ジャパン日本興亜HLDGもある。

生命保険株は長期金利が上昇しないと買われにくい

 同じ保険株でも、生命保険株は、損害保険株とは値動きが異なる。株や不動産をたくさん保有していて、日経平均の上昇時に株価が上がりやすいのは同じだ。ただし、それだけではない。

 生命保険株は、長期金利の変動にも株価が大きな影響を受ける。長期金利が上昇する時に生命保険株は買われ、逆に下落する時に売られる傾向がある。長期金利が、保有する保険契約の価値に大きな影響を与えるからだ。

 20、30年継続する終身保険契約を引き受けた生命保険会社は、20~30年の長期固定金利で資金を調達したのと同じだ。長期金利が低下すると、保険金を債券で運用する収益が減少するので、保険契約の価値が低下する。逆に、長期金利が上昇すると保険契約の価値は上昇する。

 現在、日本の長期金利は0.5%の低位に張り付いている。この金利水準では保有する長期保険の利ざやが赤字になりかねない。株価上昇によって、生命保険株の株価も短期的に上昇するかもしれない。しかし、長期金利の上昇が見通せるようにならない限り、上値は重いと考えられる。

 したがって、窪田氏は、今、保険株に投資するならば、生命保険株より損害保険株の方がいいだろうと予想している。ただし、将来、日本の長期金利が大きく上昇すると予想する投資家は、金利低下で売られた生命保険株を今のうちに買っておくという戦略もあり得る。

 その場合は、第一生命保険、T&D HLDGTなどが投資候補となる。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

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