Hewlett-Packard(HP)は米国時間9月25日、同社のソフトウェア定義ネットワーク(SDN)インフラ向けのオンラインアプリストアを開設すると発表した。
「HP SDN App Store」という名称のこのアプリストアは、セキュリティやキャッシュといった新たな機能をサポートするために、同社のSDNスイッチ類やその他の関連機器の動作に手を加えるソフトウェアのための中央リポジトリとして機能することを目的としている。
同アプリストアには、HPや同社のパートナー企業によって開発されたソフトウェアが集積され、HPのSDNインフラを採用している企業はそこからアプリを購入できるようになる。
SDNにより、ネットワークインフラの仮想化手段が提供され、設定や管理が簡素化できるようになる。スイッチやルータといったネットワーク機器にインストールされたソフトウェアは、サーバ上や仮想マシン上で稼働する中央制御アプリケーションと連携して動作する。
この中央制御アプリケーションを用いることで、管理者はネットワークのトラフィックやデータパケット、フレームがネットワークインフラによってどのように扱われ、ルーティングされるのかを定義する規則の記述や変更を行えるようになる。HPのSDNインフラは、広く普及しているOpenFlowプロトコルを利用している。
それぞれのSDNアプリはSDNコントローラAPIにコマンドを送り、このAPIがSDN対応のスイッチやその他のインフラに望ましい動作を中継するようになっている。HP Networkingの英国およびアイルランド担当ディレクターであるSean Brown氏によると、このようにすることで、以前はネットワーク上に配置された専用機器によって実行することもあったDNSリクエストのスクリーニングといった処理を、SDNアプリが担えるようになるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。