ヒューレット・パッカード、SDNに特化したアプリストアを開設へ

Nick Heath (TechRepublic) 翻訳校正: 編集部

2014-09-26 12:24

 Hewlett-Packard(HP)は米国時間9月25日、同社のソフトウェア定義ネットワーク(SDN)インフラ向けのオンラインアプリストアを開設すると発表した。

 「HP SDN App Store」という名称のこのアプリストアは、セキュリティやキャッシュといった新たな機能をサポートするために、同社のSDNスイッチ類やその他の関連機器の動作に手を加えるソフトウェアのための中央リポジトリとして機能することを目的としている。

 同アプリストアには、HPや同社のパートナー企業によって開発されたソフトウェアが集積され、HPのSDNインフラを採用している企業はそこからアプリを購入できるようになる。

 SDNにより、ネットワークインフラの仮想化手段が提供され、設定や管理が簡素化できるようになる。スイッチやルータといったネットワーク機器にインストールされたソフトウェアは、サーバ上や仮想マシン上で稼働する中央制御アプリケーションと連携して動作する。

 この中央制御アプリケーションを用いることで、管理者はネットワークのトラフィックやデータパケット、フレームがネットワークインフラによってどのように扱われ、ルーティングされるのかを定義する規則の記述や変更を行えるようになる。HPのSDNインフラは、広く普及しているOpenFlowプロトコルを利用している。

 それぞれのSDNアプリはSDNコントローラAPIにコマンドを送り、このAPIがSDN対応のスイッチやその他のインフラに望ましい動作を中継するようになっている。HP Networkingの英国およびアイルランド担当ディレクターであるSean Brown氏によると、このようにすることで、以前はネットワーク上に配置された専用機器によって実行することもあったDNSリクエストのスクリーニングといった処理を、SDNアプリが担えるようになるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]