ネットワンシステムズは垂直統合型システム製品「NetOne Integrated System Appliance for VMware EVO:RAIL」(EVO:RAIL)を10月1日から発売する。税別価格は3000万円から。米VMwareとOEM契約を締結、第1弾製品になる。
EVO:RAILは、ハイパーバイザ「VMware vSphere」やストレージリソースを仮想化するソフトウェア「VMware Virtual SAN」、「VMware vCenter Log Insight」、「Railsエンジン」などで構成され、事前に検証されている。Railエンジンは、EVO:Rail専用の管理ツールであり、独自のGUIを備えるほか、ソフトウェアアップデート機能、パッチの自動適用機能などを提供する。8月に開催されたイベント 「VMworld 2014」で発表された。
ハードウェア構成は2Uの4ノードで、各ノードは2つのCPUと192Gバイトのメモリを搭載。1台で100台の仮想サーバ、もしくは250台の仮想クライアントをサポートする。固定構成のため設計、構築が最小限で済み、簡単な操作で仮想基盤を15分で導入できるという。要望に応じて、セキュリティ関連機能や負荷分散などのソフトウェアを追加できるとしている。
ネットワンシステムズは顧客の要望に応じて、取り扱う製品やサービスをEVO:RAILに追加して提供する。
将来的には、オンプレミスのEVO:RAILとVMwareのパブリッククラウド「VMware vCloud Air」(旧vCloud Hybrid Service)、EVO:RAILを導入したクラウドサービス事業者をネットワーク技術で連携させたハイブリッドクラウド環境も構築できるという。ネットワンは、クラウド基盤を構築するクラウドビルダーと、クラウドサービスの仲介、連携するクラウドブローカーの役割を担うと強調している。
中堅大企業や官公庁、自治体、クラウドサービス事業者が販売対象であり、2014年度の売上目標は30億円とした。

EVO:RAIL