IBMは米国時間10月3日、OpenPOWER Foundationでの取り組みをベースとした初めてのサーバ製品を発表した。1年前、IBMはデータセンター市場におけるIntelの牙城を崩すべくOpenPOWER Foundationを立ち上げ、Google、NVIDIA、サムスン電子、Micron Technologyと共同でPOWERをベースとしたシステムの開発を続けてきており、今年の上半期にはGoogleがPOWERベースのマザーボードの試作品を発表していた。
Intelベースのサーバ事業をLenovoに売却した今、IBMはIntelからシェアを奪うべく本腰を入れ始めた。IBMは「Power System S824L」の発表に伴い、x86サーバに対する価格面と性能面の優位性を前面に押し出すと共に、Intelの開発モデルは閉鎖的であるとした。
IBMのPower Systemのロードマップは4月に策定された。
OpenPOWER Foundationには世界各国の企業や組織など59のメンバーが参加している。
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Power System S824Lは、NVIDIAのGPUアクセラレータ技術とIBMの「POWER8」プロセッサを搭載する。
IBMは「Power E870」と「E880」を含む一連のエンタープライス製品も発表した。E870とE880はLinux、「AIX」、「IBM i」を実行でき、最大で192のコアと16テラバイトのメモリをサポートする。また同社はこれに併せて、解析およびNoSQL用の新しいデータエンジンを用意することも発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。