Oracle OpenWorld 2014

オラクルと富士通の蜜月、割って入るインテル - (page 2)

大河原克行 2014年10月09日 07時30分

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--どんなユーザーが導入をしていますか。

 まずは、SPARCのインストールベースを対象にした置き換えが中心です。富士通がかつて投入していたSolaris搭載機である「PRIMEPOWER」を5年間アップグレードしないまま利用しているユーザーの置き換えなどもありますし、IBMサーバからの移行プログラムも効果が上がっています。

 これから伸びる可能性があるのはやはりデータベースサーバ。クラウド時代においても、そうした需要は根強いものがあると考えています。

--海外ではOracleを通じてSPARC M10を販売することになりますが、Oracleの本気ぶりがなかなか見えてこない感じがします。

 Oracle自身は、ファーストプライオリティとして、自社製品を売りたいという気持ちがあるのは確かでしょう。そうした中で、SPARC M10は、Oracleにとって自社製品以外の唯一の商材だと言えます。この位置付けは、OracleがSPARC M10を評価しているという意味でもあると考えています。ただし、これは1、2年で評価が一気に高まるものではありません。時間をかけていくことで、Oracle社内での評価がさらにと思っています。

 また、韓国ではOracleの営業部門と一緒になって、5割以上がSPARC M10に切り替わっているといった例もあります。まずは、地域を絞るといったようにフォーカスして取り組んでいくつもりです。

--Oracle OpenWorld 2014では、富士通は「グランデスポンサー」でした。一昨年は「最上位のグローバルスポンサー」であったことや、富士通は、2013年までは2年連続で米OracleのLarry Ellison会長と同じ枠でスポンサー基調講演を行っていたこと、会場でもM10に対する注目が集まっていました。しかし、今年はEllison氏を含めて、Oracle幹部は基調講演でSPARC M10にまったく触れませんでした。その点でも両社の距離感を感じます。

 スポンサーレベルという点では、今年のレベルは2013年と同じです。展示ブースは、パートナーでは最大規模を誇ります。距離感があるというのは誤解です。今回は、SPARCチップの今後のロードマップを公開し、その中で、2015年末に次世代の製品を出すことを明らかにしました。これは、足が折れるぐらいジャンプしますから、来年はきっと基調講演をやりますよ(笑)。

--半導体分野においては、OracleはIntelとの距離感を縮めていますね。(Ellison氏の「前座」として、パートナー基調講演を務めたのがIntelプレジデントのRenee James氏で、分析系の垂直統合機分野である「Exalytics」分野でIntelのXeonを搭載する製品ラインがあり、両社が共同開発に取り組んでいることを紹介した。)

 (Ellison氏が初日の基調講演で強調した)「ソフトウェア・イン・シリコン」に向けた取り組みでは、Oracleとは別に富士通が独自に強化していきます。SPARCのビジネスに関していえば、富士通はOracle内の3つの異なる組織と協業を行っているといえます。

 特に緊密な関係があるのがデータベースの組織です。ここでは、M10の技術が高く評価されています。SPARC M10が持つ信頼性、グッドエントリーポイント、スケーラビリティという点では独自のポジションを得ており、富士通らしいものが確実に提案できています。

 半導体を含むハードウェア部門とは競合しているように見えるかもしれませんが、切磋琢磨しているという表現の方が適切です。同じ建物の中で、T5やM7の開発部隊と一緒になって仕事をしています。全体的に見れば良い関係にあると言えます。

IntelプレジデントのRenee James氏がOracleとの協業を語った
IntelプレジデントのRenee James氏がOracleとの協業を語った

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