重要なのはアーキテクチャの変更--「Windows 10」テクニカルプレビュー版を体験して - (page 2)

Mary Branscombe (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2014-10-15 06:00

 Treadwell氏の話では、これによってユーザーが同じアプリを2度インストールしたり、ビジネスの領域と個人の領域のどちらでアプリを開くかを考える必要がなくなるため、他のプラットフォームよりもシームレスな体験になる。文書ベースのアクセス権管理といった手法とは違い、この手法では、アプリを書く際にEDPを意識する必要はない。そのかわり、エンタープライズ用のアプリにマークを付け、ユーザーが業務データを個人用アプリに書き込むのを禁止する(また、恥ずかしい個人データが企業データにコピーされるのを防ぐ)ポリシーを設定する。Treadwell氏の説明によれば、「より自由な方針をとるIT部門が、必要ならそのデータの記録を取り、ユーザーに警告を与えて、安全だと分かっている場合にだけデータの移動を許すことも可能だし、完全に禁止だと言ってしまうこともできる」という。

 純粋にビジネス用、あるいは個人用のアプリがある一方で、Windows 10では「どちらの領域でも動作する、進んだアプリ」もサポートしている。それらのアプリは、ユーザーが文書を会社用と個人用のどちらとして保存するかを選択できるように(これによって、その文書がどちらの領域で使用され、どこに保存できるかが決まる)、専用に書かれたものでなくてはならない。このアプリを作成するためのツールはまだ提供されていないし、これらのポリシーを設定するツールもまだない。

Modernアプリがより受け入れやすく

 Windows 10におけるModernアプリ(WinRTアプリ)の明らかな変更は、これらのアプリが他のソフトウェアと同じようにデスクトップ上に表示されるようになったことだ。この場合、タイトルバーやマウス用に最適化されたチャームも利用できる。Windows 10の今後のビルドで、Microsoftが「Cotinuum」と呼ぶタブレットモード機能が登場するまでは、Windows 8.1で指先で扱うのに適したサイズのチャームバーや、複数のModernウィンドウに慣れているタッチ操作ユーザーにとっては、これは1歩後退のように感じられるかもしれない。キーボードとマウスを使うユーザーにとっては、Modernアプリはシンプルなインターフェースと大きなフォントを持つ、デスクトップアプリケーションに見えるだろう。しかしIT管理者にとって、重要な変更点は、目に見えないところにある。


提供:Mary Branscombe/ZDNet

 Windows以外にも、「Windows Phone」や「Xbox One」のほか、モノのインターネットのデバイスまでも対象とするユニバーサルアプリのモデルは、開発者がWinRTアプリを作るインセンティブとなるし、WinRTランタイムには新しい機能が追加され続けている。大企業がWindows 8のModernアプリに関して抱えていた問題は、開発モデルでも、全画面インターフェースでも、タッチ操作が重視されている点でもなく(ユーザーのトレーニングやサポートの観点を除けば)、展開に必要な条件の複雑さと、すべてのユーザーにMicrosoftアカウントが必要な点だった。これについては、Windows 10で大きく改善される。

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