IBMは米国時間10月15日、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)を構成するデバイスの接続を促進するための、クラウドベースのSaaSを新たにローンチした。
IBMはこの取り組みを「IBM Internet of Things Foundation」と名付けている。IBMはIoT分野における新規参入企業というわけではない。しかし、同社によるとこのサービスは、クラウドコンピューティングやビッグデータといった技術の進化を示すほか、デバイス間を接続する革新的なアプリケーションの構築においてそうした技術がいかに貢献できるのかを示すものになるという。
IoT Foundationは「IBM SoftLayer」を基盤とする「IBM Bluemix」環境内で配備される。なおBluemixはウェブやモバイル、ビッグデータ、スマートデバイス向けのアプリケーションの開発や管理、運用を行うための同社のクラウドベースのプラットフォームだ。IoT Foundationは本質的に、Bluemixを拡張するものだと言える。
Bluemixは「Cloud Foundry」に完全準拠した製品であり、IoT製品開発担当バイスプレジデントであるMichael Curry氏によると、IBMはマルチベンダーでの取り組み、すなわちオープンソースの取り組みに対する還元を忘れてはいないという。IBMによると、IoT FoundationとIBM Bluemixを組み合わせることで、IoTデバイスやそのデータに対するシンプルでセキュアなアクセス、言わばクラウドへの近道を作り出せるという。
またIBMはIoTのためのパートナープログラムとともに、さまざまなパートナー企業のデバイスやチップ、ゲートウェイを接続するための、「レシピ」として知られる一連の正式な手順も発表する予定だ。パートナー企業にはARM、B&B Electronics、Elecsys、Intel、Multi-Tech Systems, Inc.、Texas Instrumentsが含まれるとみられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。