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ビッグデータの本格活用を支援したい--ソフトウエアAGの細谷社長 - (page 2)

鈴木恭子

2014-10-16 19:46

 Software AGではデジタルエンタープライズを実現する4要素として「戦略・業務との整合」「変革の計画」「リアルタイムな情報活用」「迅速・柔軟な実装」を挙げている。その中でも注目すべき分野は、リアルタイム情報活用、いわゆるビッグデータ利用である。

 同分野の中核を担うのが、2011年に買収したインメモリデータマネジメントの「Terracotta」および、2013年に事業買収した複合イベント処理(Complex Event Processing:CEP)の基盤となる「Apama」である。両者を組み合わせれば、例えばFX(外国為替証拠金取引)のデシジョンプロセス・ロジックをCEP上に構築し、特定の兆候が発生すると売/買したり、トレーディングの不正取引をリアルタイムで検出したりすることが可能だ。

 2014年は日本における「ビッグデータ元年」と言われている。ただし、ビッグデータ活用で何をしたいのかが明確ではないと「変革の計画」や「迅速・柔軟な実装」のプロセスで躓くことがある。ビッグデータ利活用を成功させるためには、システムの統合とプロセスの自動化が不可欠だ。こうした点について、企業はどのように取り組んでいるのだろうか。

--ビッグデータを実際に企業は利用を実現しているのか。

 過去においては「良い製品を作れば売れる」時代もありました。今はビジネスを成長させるために、ビッグデータを収集して顧客分析をしたり、デジタルマーケティングを推進したりしています。ただし、顧客から注文を頂いた瞬間から、サプライチェーンを動的に稼働させなければいけません。その際、サプライチェーンが非常に複雑になっている企業は多いんです。

 こうした課題を一気通貫で解決できる製品をそろえていることがわれわれの強みです。特にビッグデータ活用事例は、海外の顧客に多い。こうした事例を、日本の顧客に積極的に紹介したいと考えています。

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