IBMの今後--窮地から脱するために必要な6つの提言 - 3/7

Jason Perlow (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部 川村インターナショナル

2014-10-24 06:00

 IBMの貴重な資産には「Watson」もある。その自然言語処理とデータ分析のプラットフォームは2011年2月、大々的に宣伝されたクイズ番組「Jeopardy!」の真剣勝負で王者のKen Jennings氏とBrad Rutter氏を破ったことで有名になった。

 それ以来、IBMはWatsonをハードウェアとソフトウェアの統合プラットフォームとして売り込むことで、医療診断や健康保険といった特定の業種にWatsonを浸透させていった。しかし、System pのLinuxディストリビューションへの依存(あるいは最適化)と、導入に必要なインフラストラクチャという点での大規模なスーパーコンピューティング要件のために、オンプレミスでWatsonを導入できるだけのリソースを持つ企業は決して多くない。

 Watsonの導入には莫大な設備投資が必要になるため、当然ながら、次の論理的なステップはWatsonを純粋なサブスクリプションサービスとしてクラウドで提供することだ。IBMは2014年10月に「Watson Services for Bluemix」を発表し、まさにそれに着手している。

 これはベータ段階のパブリッククラウドサービスで、Watsonサービス上で動作するアプリの開発用に調整されている。それには、概念拡張、言語識別、機械翻訳、メッセージ共鳴、質問と回答、関係抽出、ユーザーモデリングなどがある。

 現在のところWatson Servicesは開発者向けだが、企業や業界が求めているのは、使えるアプリだ。理想としては、企業が実際に使いたくなるWatsonアプリを開発するために、オンラインマーケットプレイスやアプリストア、開発者プログラム、コミュニティーを開設するのがいいだろう。

 Watsonが刺激的で強力なテクノロジであることは間違いないが、Watson Services for Bluemixはギーク的な側面が強く、その能力を示すアプリはまだない。唯一の例外がSoftLayerの「Watson for Analytics」だ。これが実際にBluemixを使用しているのかどうかは不明である。

 IBMの貴重な資産には「Watson」もある。その自然言語処理とデータ分析のプラットフォームは2011年2月、大々的に宣伝されたクイズ番組「Jeopardy!」の真剣勝負で王者のKen Jennings氏とBrad Rutter氏を破ったことで有名になった。

 それ以来、IBMはWatsonをハードウェアとソフトウェアの統合プラットフォームとして売り込むことで、医療診断や健康保険といった特定の業種にWatsonを浸透させていった。しかし、System pのLinuxディストリビューションへの依存(あるいは最適化)と、導入に必要なインフラストラクチャという点での大規模なスーパーコンピューティング要件のために、オンプレミスでWatsonを導入できるだけのリソースを持つ企業は決して多くない。

 Watsonの導入には莫大な設備投資が必要になるため、当然ながら、次の論理的なステップはWatsonを純粋なサブスクリプションサービスとしてクラウドで提供することだ。IBMは2014年10月に「Watson Services for Bluemix」を発表し、まさにそれに着手している。

 これはベータ段階のパブリッククラウドサービスで、Watsonサービス上で動作するアプリの開発用に調整されている。それには、概念拡張、言語識別、機械翻訳、メッセージ共鳴、質問と回答、関係抽出、ユーザーモデリングなどがある。

 現在のところWatson Servicesは開発者向けだが、企業や業界が求めているのは、使えるアプリだ。理想としては、企業が実際に使いたくなるWatsonアプリを開発するために、オンラインマーケットプレイスやアプリストア、開発者プログラム、コミュニティーを開設するのがいいだろう。

 Watsonが刺激的で強力なテクノロジであることは間違いないが、Watson Services for Bluemixはギーク的な側面が強く、その能力を示すアプリはまだない。唯一の例外がSoftLayerの「Watson for Analytics」だ。これが実際にBluemixを使用しているのかどうかは不明である。

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