KDDIは10月23日から、クラウド型ビッグデータ分析サービス「KDDI Analytics Suite with MicroStrategy」の提供を開始する。
マイクロストラテジー・ジャパンとの協業によって実現するサービスで、同社自らがMicroStrategyを活用するユーザーとしてのノウハウを生かすとともに、「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」などのセキュアなネットワークや、クラウド基盤サービス「KDDI クラウドプラットフォームサービス」の閉域網との連携提案により、高い安定性と安全性を実現したサービスをワンストップで提供できるのが特徴となっている。
サービス提供イメージ
経営戦略をサポートするサービスはKDDIとして初
これまでKDDIでは、クラウドサービスとして「Office 365 with KDDI」や「Google Apps for Work、KDDI ChatWork」などのSaaSによる業務支援、「KDDIクラウドプラットフォームサービス」や「AWS with KDDI」といったIaaSによるプラットフォーム活用サービスを提供してきた経緯があるが、経営戦略などをサポートする「Application as a Service」領域のサービス提供は今回が初めてになるという。
地域別の傾向分析なども容易になる
同製品は、情報システム部門からの人員異動などにより、2013年4月にスタートしたビジネスインテリジェンス(BI)部が担当。同社では「法人ユーザーが持つ情報資産を最大限に活用するこのサービスを通して、これまで以上に新しい付加価値を提供していく」としている。
小売業における売り上げと在庫の分析など
ビッグデータの広がりとともに、最高情報責任者(CIO)の関心はビッグデータの活用に集まり、ビジネスアナリティクス市場は拡大傾向にある。
日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の調べによると、1兆円以上の企業においては55%以上がビッグデータ活用に強い関心を寄せているほか、1000億円から1兆円未満の企業でも50%弱が導入意欲を持っている。