自動車や機械、ロボットにおける日本メーカーの競争力は低下どころか万全の体制に

ZDNet Japan Staff 2014年10月24日 11時01分

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 財務省が10月22日に発表した貿易統計(速報、通関ベース)によると、2014年度上半期(4~9月)の貿易収支はマイナス5兆4270億円と、半期ベースで過去最大の赤字額となった。ただ、この数字を見て日本製品の競争力がなくなったと嘆く人がいるかもしれないが、それは早計という。

 楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト、窪田真之氏が分析する。

東日本大震災後、日本の貿易赤字が定着

 日本は2010年まで30年連続で貿易黒字を計上し続けていた。2011年に31年ぶりの貿易赤字に転落したのは、東日本大震災で原子力発電所が停止し、火力発電の燃料輸入が増えたことが最大の原因だ。


(出所:財務省「貿易統計」、2014年8月・9月は速報値)

 原発が停止して電力需給がひっ迫する中、中東からあわててLNGを輸入したために、世界一割高なガスを買う羽目になった。日本がスポット輸入しているLNGは100万BTU(熱量単位)当たり14~16ドルだ。米国のシェールガス(天然ガス)が100万BTU当たり4~6ドルであることを考えると、日本は非常に高価なLNGを買わされていることが分かる。2018年くらいまで、高値で契約したLNGの輸入を続けなければならない。

 日本の貿易赤字は2012年以降、拡大が続いている。大幅な円安が進んだことが赤字拡大の原因となっている。原油やLNGの価格はドル建てなので、円安が進むことによって円に換算した輸入代金は拡大する。一方、円安にもかかわらず輸出の伸びが鈍いために、貿易赤字が拡大しつつある。

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