#4:LibreOfficeに関するドキュメントの在りかをユーザーに伝えておく
LibreOfficeに関するドキュメントはインターネット上に数多く存在する。ユーザーがまず目を通しておくべきものは、公式ドキュメントだ。Getting Started Guideだけでも生産性スイートのライセンスに相当するくらいの大きな価値がある。このPDFファイルを印刷し、移行の開始までにユーザーに手渡しておいてほしい。同ドキュメントを読破したのであれば、後は「役立つ情報」のページを教えておけば、そこからユーザー自らで具体的かつ高度な支援を見つけ出せるようになるはずだ。
#5:ユーザーにExtension Managerのことを伝えておく
LibreOfficeの機能は、Extension Manager(拡張機能マネージャ)を使って拡張できる。Extensionの公式ページからはLibreOfficeに追加する多くのツールを見つけ出せるはずだ。こういった拡張機能は、検索/置換の代替ダイアログボックスや、各種フォーマットでの保存機能などを含め、LibreOfficeのツールごとに用意されている。これらの拡張機能によって、LibreOfficeはよりパワフルなツールになるとともに、より容易に使えるようにもなるはずだ。
#6:今までもメニュー駆動型インターフェースを使ってきたことを思い起こさせる
Microsoft Officeのリボンインターフェースが普及する前、人々は何を使っていたのだろうか?それは、LibreOfficeを含むほとんどのソフトウェアが今なお採用しているメニュー駆動型のインターフェースだ。リボンインターフェースが公開された当時、ユーザーは強く反発した。しかし最終的にそれに慣れたのである。このため、いまだに広く使われている標準的なメニューインターフェースに体を慣らすのにさほど時間はかからないだろう。こういったことを思い起こさせるだけで、移行の障壁は下がるはずだ。
#7:ツールバーのカスタマイズ方法を教えておく
ツールバーは、ソフトウェアの生産性を語るうえでよく見落とされる部分だ。LibreOfficeの場合、それは大きな過ちとなる。ユーザーが自身のニーズに合うようツールバーをカスタマイズすることで、日々の仕事の効率は大きく向上する。これには[View]-[Toolbars]-[Customize...]([表示]-[ツールバー]-[カスタマイズ...])を選択し、自らの好みに合うよう設定を変更するだけだ。