Microsoftは、スペインのバルセロナで開催中のTech Ed Europeで行った基調講演で、「Azure Batch」の提供について発表した。同社が現地時間10月28日にプレビューを公開したAzure Batchサービスは、Microsoftが2014年にGreenButtonの買収で獲得した技術をAzureと組み合わせて作られたサービスで、ユーザーがクラウドで大規模なタスクを実行するのを支援する。
Microsoftによれば、Azure Batchはカスタムサービスを作成する必要のある開発者をターゲットとしたインフラサービスだ。Azure Batchを使用すれば、タスクを実行する多数の仮想マシンのプロビジョニングと管理ができる。このサービスは、シミュレーションやリスク分析のような従来型のタスクだけでなく、ファイル処理、レンダリング、トランスコーディングなどのタスクにも向いている。
Microsoftは他にも、Azure関連の技術についてTech Ed Europeで発表しようとしている。
Azure上のHadoopサービスである「HDInsight」と、オンプレミスのシステム管理製品である「System Center」を組み合わせて、クラウド環境でマシンのデータを収集して分析する新しいサービス「Azure Operational Insights」は、10月28日からプレビューが提供されている。さらに、Azureとサードパーティークラウドにまたがる時間のかかるタスクを自動化することにより、人間が繰り返し手動で処理を行う際に発生するリスクを減らすサービス「Azure Automation」も、同日から提供が開始されている。
オンプレミスアプリケーションをクラウド経由で外部のユーザーに提供することを可能にする「Azure Active Directory Application Proxy」も、2014年末に一般に提供される予定だ。オンプレミス資産とクラウドとの接続を合理化し、ディレクトリをAzure Active Directoryと同期させる「Azure Active Directory Connect」も、2014年中にプレビューが提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。