EMCは米国時間10月28日、Cloudscaling、Maginatics、Spanningの3社の買収を発表した。
この3社はそれぞれ、EMCのハイブリッドクラウド戦略の重要な要素を補う。Cloudscalingは、ハイブリッドクラウド展開向けのOpenStackベースのソフトウェアを提供する。一方Maginaticsは、サービス間でのデータモビリティに注力する。Spanningはアプリやデータのバックアップツールを提供する。

このニュースと同時に、EMCはハイブリッドクラウドサービスをリリースしている。
Cloudscalingの最高経営責任者(CEO)のRandy Bias氏と従業員は、EMCの新興テクノロジ部門(プレジデントのCJ Desai氏が率いる)に加わる。MaginaticsのCEOであるAmarjit Gil氏とSpanningのCEOであるJeff Erramouspe氏、および両社の従業員は、EMCのコアテクノロジ部門に加わる。
買収された3社の中で、最も注目に値するのがCloudscalingだ。CloudscalingはOpenStackベースのIaaSを提供し、クラウド競争においてEMCを後押しする。Cloudscalingは、EMCの顧客がOpenStackを展開する際のさらなる選択肢を提供することになる。
MaginaticsはEMCのクラウドデータ保護ツールを強化し、データの重複排除を伴うデータ移動や、広域ネットワークの最適化、マルチスレッドを可能にする。EMCはMaginaticsを吸収し、そのテクノロジをEMCの既存製品に取り入れる予定だ。
Spanningによって、EMCは将来的に、「Google Apps」やSalesforce製品、Microsoftの「Office 365」のような、クラウドファーストアプリのためのバックアップおよびリカバリ製品を提供することが可能になる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。