NECは10月29日、中小規模システム向けに、設置するだけで無許可の持込機器などを社内ネットワークから排除することが可能になる「InfoCage不正接続防止Lite」を同日より販売開始すると発表した。価格は32万3000円(税別)からで、出荷日は11月14日。
InfoCage不正接続防止 Lite(NEC提供)
同製品は、不正接続防止用ソフトウェアを手のひら大の小型ハードウェアに搭載したアプライアンス製品。社内ネットワークに登録されていない不正な端末やデバイスを遮断することで、ウイルス感染や情報漏えいのリスクを低減する。管理者は社内ネットワークへの接続機器を一覧で確認することや、不正な接続があったことをアラートで確認することができる。
従来製品の「InfoCage 不正接続防止」では大規模ネットワーク環境を想定していたのに対し、「同Lite」では小規模ネットワーク環境において簡単・低コストで管理できるようにした。中堅中小規模事業者の社内ネットワークにおいて個人所有のPCやタブレット、スマートフォンなどを業務用としても利用するBYOD(Bring Your Own Device)が進んできていることを受けたもの。
具体的には管理サーバへの管理ソフトのインストールを不要とし、管理対象のネットワークの任意の場所に接続するだけで、不正接続の防止や社内ネットワークに接続された機器の可視化を実現する。これにより、従来必要になっていた初期導入コストを約50%削減(従来製品「InfoCage 不正接続防止」で管理サーバへ管理ソフトウェアを導入する場合との比較)できるとしている。
社内ネットワークへシステムへの設置例(NEC提供)
新製品の特徴は以下の通り。
・管理サーバレスで初期セットアップ不要
従来、不正接続対策を行うためには、管理サーバの設置と、管理サーバへの管理マネージャーのインストール、対象ネットワークへのセンサーの設置が必要だった。新製品は、センサーに管理マネージャの機能を持たせることで管理サーバを不要とし、ユーザーは新製品を社内ネットワークに接続するだけで不正接続対策が実現可能。
・導入費用を従来比約50%削減
管理サーバのハードウェア費用やOSのライセンス費用、管理ソフトウェアのライセンス費用を削減可能で、従来の管理サーバを設置する構成と比較して初期導入コストを約50%削減できる。また、構築のためのSI費用や、OSのサポート費用など、ランニングコストの削減にも貢献する。