シャープの寺川本部長は、「デジタルサイネージにおける今後の注力分野として、業種展開を切り口とした幅広い提案と、より手軽にデジタルサイネージを導入できる仕組みを提案したい」とする。
前者では、医療分野や教育分野への提案に加えて、企業や施設の監視ルームなどへの提案も行っていくことになるという。そして、後者では、大規模なデジタルサイネージシステムが必要ない小売店舗などに向けて、USBメモリーを接続するだけで、PCで作成したコンテンツが簡単に再生できるといった仕組みを提案。デジタルサイネージ導入の敷居を引き下げる考えだ。
「将来的に、MEMSディスプレイもデジタルサイネージ用途に使えるようになれば、屋外向けのデジタルサイネージの提案が加速することになる。デジタルサイネージ市場は、今後年率20%増で成長すると見ているが、シャープはそれを上回る成長を目指している」(寺川本部長)という。
シャープの特徴が生かせる成長領域として、同社でデジタルサイネージ市場に今後も積極的に力を注いでいくことになりそうだ。