モバイルがFacebookの長期間にわたる成功を約束するものなのであれば、現時点で主流になっているモバイルプラットフォーム上で、信頼性の高いパフォーマンスを保証することが不可欠となる。
そうした主流のプラットフォームとは、comScoreやIDC、Gartnerといった企業による最新の市場シェア調査結果を見る限り、GoogleのモバイルOS「Android」だろう。
世界最大手のソーシャルネットワークであるFacebookの9月末までの月間アクティブユーザー数は、全体でおよそ13億5000万人であり、そのうちモバイルユーザーは11億2000万人に及んでいる。同社によると、毎月5億人以上のユーザーが接続しており、使用されているAndroid機器の種類は1万以上にのぼるという。
同社は急成長しているAndroidのエコシステムに適応しつつ、勢いを加速させていくために、Android機器を分類する「Year Class」(年級群)という新たなコンセプトを作り上げた。
Year Classは、多種多様なAndroid機器をより簡素化されたグループに分類することで、Facebookの開発者やエンジニアらが、個々のAndroid機器のリリースにあわせて別途対応するのではなく、Android機器の代表集合を構成するグループごとに対応できるように設計されている。
提供:Facebook
Facebookの製品マネージャーであるChris Marra氏とDaniel Weaver氏は米国時間11月6日付けの同社ブログへの投稿で、同社がYear Classを作り上げるに至った経緯を説明している。
世界各国で使われている携帯電話は極めて多種多様であるため、その利用パターンやパフォーマンスを把握するための、ユーザーや使用機器の分類方法を確立することが重要な課題となっていた。われわれはこれまで、Android OSのバージョンによる分類を採用したうえで、「Gingerbread」の動作が「Ice Cream Sandwich」のそれとどのように違っているのかや、Ice Cream Sandwichの動作が「Jelly Bean」とどのように違っているかといったことに目を向けていた。しかし最近になって、手頃な価格のAndroid機器が世界各地で爆発的に増加した結果、中心となる層がシフトし、われわれが目にする機器の大半ではJelly Beanが稼働している。われわれは、携帯電話の実際のパフォーマンスに基づくグループ分けを行うために、携帯電話の仕様、すなわちRAMやCPUコア、クロック速度により注目し、その特性を明らかにすることにした。これら3つの仕様を用いることで、パフォーマンスの容易な把握が可能となるよう、すべての携帯電話を似通った性能の機器にグループ分けしたわけだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。