サーバに加えて、ストレージでは「IDCの調査では2014年上半期に430万テラバイトを出荷した。総出荷テラバイトで1位」とDell氏は胸を張る。前期(2013年下半期)と比較してDellは14.8%増加したのに対し、EMCは7.7%減、HPは6.2%、IBMは7.8%減だったという。また、7年前にEqualLogicを買収以来、DellはiSCSIストレージでずっと1位を保ってきたとする。
さらに、最新のiSCSIアレイ「Dell Storage PS4210」、価格2万5000ドル以下のエントリーレベルのオールフラッシュアレイ「Dell Storage SC4020」などの新製品も紹介。これら製品の投入だけでなく、サービス部隊が導入を支援する。
2つ目のコネクトは、モバイルを差す。PCやスマートフォンだけではなく、IoTの時代が押し寄せている。ここで重要となるのが、セキュリティや管理だ。Dellは買収を通じて製品をそろえており、例えばシステム管理アプライアンスの「KASE K1000」を利用して企業ネットワーク全体を可視化できるとする。これにより、IoTの導入を支援するとDell氏は話す。
PCについては「モノのインターネットのハブ」とDell氏。「(PCは)分散したローカルコンピューティングリソースになりつつあり、ますます戦略的になっている」という。世界では18億台のPCが使われており、年に3億5000万台が出荷されている。
Dell氏は「Dellの米国での出荷台数が好調」と胸を張る。最近は、競合するHP、Lenovo、それにAppleのシェア増加のペースを大きく上回っているとする。Dellは単にPCを販売するだけではなく、セキュリティソフトウェア「Dell Data Protection」もバンドルしている。
Dell Data Protectionは前年比380%の成長を遂げているという。これをさらにバックアップするサポートサービスも展開しており、提供地域は世界160カ国以上、GDPの99%をカバーしているという。このほか、シェア1位というディスプレイでは、5Kディスプレイを披露した。
3つ目のインフォームのトピックは、ビックデータだ。ビックデータをどのように活用するか。これは課題であると同時に、顧客にとってもIT業界にとっても大きなチャンスでもある。
「ビックデータではない。ビックな成果、ビック生産性、ビックな競争優位、ビックな成長を」とDell氏は述べる。ここでは、Boomiや先に買収したStatSoftの技術をベースとした分析エンジンを利用して、データから次の行動につながる洞察を得られるとする。
4つ目のプロテクトは「顧客の最大の懸念」であるセキュリティに対応するものだ。Dellは保護、規制遵守、(新技術やイノベーション、効率化などメリットの)実現、の3ステップアプローチをとる。技術としては、ID管理、ネットワークセキュリティ、電子メールセキュリティ、エンドポイントセキュリティなどをそろえ、共通のDNAを持つセキュリティポートフォリオを提供する。
そのため、製品間の連携が得られ、メリットを最大化でき、コストを抑えられるという。またマネージドセキュリティサービスの「Dell SecureWorks」などのサービスも持つ。「毎日800億件のイベントを検出している。われわれは何が起こっているのか分かっており、何をすべきかも分かっている」とDell氏。