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解説集:データ活用で考えるデータの選び方

業務の効率化だけじゃない--活発になる「データドリブンイノベーション」 - (page 2)

山田竜司 (編集部)

2014-11-25 14:17

  価値を創造できるデータがある業界として製造や流通、運輸、小売り/卸売り、金 融などを挙げた。

 Flores氏は世界各国の政策立案者はデータドリブンイノベーションの価値を最大化させるような経済的価値の可能性に着目、これを推進するような政策を推進しているとした。日本でもオープンデータ推進や個人情報保護法案の改正などでこの流れに対応している。

データ活用事例

 シンポジウムではデータ活用事例として、サッカーボールやスパイクにセンサを入れて選手の動きを可視化したアディダスや、リアル店舗の購買履歴とネット購買での推奨製品をそれぞれ紐づけたイオン、肌の健康管理や予測にデータを活用した資生堂、検索履歴からインフルエンザの感染地域などを予測したヤフーの取り組みが紹介された。

 IT企業であるヤフー以外では社内でデータの価値が認められていないケースも多く、実際に施策を実行するまでにさまざまな試行錯誤が見られた。イオンの担当者は、顧客の好みに合わせカスタマイズした400種のカタログを配布し、顧客売り上げをアップさせた実績を作り、「紙ではコストがかかるから」と、ネットでの施策実行を実現したという。資生堂では、当初データの有効性に対する理解は得られなかったがユーザーからのヒアリングから得た「自分の肌の状態が理解し、予測したい。実現できるのであれば自分のデータは使ってかまわない」という声に背中をおされ、データ活用の取り組みが実現したという。

 慶応大学経済学部准教授の田中辰雄教授はこうしたデータ活用により享受できる実際の利益をいかにわかりやすく利用者に伝えるかが大事だと指摘した。「プライバシー性の高い図書館の貸し出し履歴を気にする人でもAmazonは使ってしまう。利便性が非常に高いサービスでは、ユーザーのプライバシー関する懸念が弱まる」(田中氏)

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