個人情報の抜き取り、エボラウイルスの蔓延、そして懸念される暴力的行為が、2014年に多くのヘッドラインを飾った。辞書サイトのDictionary.comはこれを受け、2014年の一語に「exposure」を選出した。
「Dictionary.comは以前より、その年に起きた出来事を最もよく表す言葉を見つけるというアプローチをとってきた」とDictionary.comの最高経営責任者(CEO)Michele Turner氏は述べ、「例えば、2013年は『privacy(プライバシー)』を選出した。NSAによるPRISMプログラムについてリークされたことや、それ以外にも個人データのプライバシーに関する懸念が多く生じたことを受けたものだ。われわれのアプローチは、その年を特徴づけた出来事を示すものとして言葉を活用している。今年、われわれはニュースに値する極めて多くの話題を網羅する言葉を発見した」とした。
「exposure」という言葉はもともと、保護するものがないために物質に対して無防備となっている状態を指す。しかし、時を経てその意味は大きく広がってきた。
「エボラをめぐって脆弱であるという感覚が広がったことや、人種、性別、暴力に関する批判的な議論を巻き起こした犯罪行為や不正行為が認知されてきたことまで、さまざまな意味でのexposureが表面化した」と、Dictionary.comは自社ウェブサイトで述べている。
同社はexposureに含まれる意味を説明するのに、エボラなど健康に関する恐怖や、ミズーリ州ファーガソンで起きた警官による射殺事件への抗議活動の様子がTwitterに動画や写真で公開されたこと、またHome Depot、JPMorgan Chase、Targetなどへのハッキング、またAppleの「iCloud」から有名人100人以上のヌード写真が流出した事件に触れた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。