サイバー攻撃で電力や金融システムが停止する恐れ--NSA長官が中国を名指し

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-11-21 12:22

 中国、そして「おそらくは(その他の)1〜2カ国」は、米国の重要なコンピュータネットワークを停止させ、国内の電力網や水道網、航空管制システム、金融サービスを機能停止に追い込める可能性があるという。

 米国家安全保障局(NSA)の長官を務めるMichael Rogers氏は、米国時間11月20日に開催された米下院情報委員会で、ハッカーらがネットワークの機能を調査するための「偵察活動」を実行していたと証言した

 Reutersの書き起こした証言によると、同氏は「われわれが懸念しているのはこうしたアクセスだ。こういった能力が(システムの)機能を停止させるために国家や組織、個人によって利用される可能性がある」と述べた。

 同氏はそのような能力を持つ国の1つとして中国を挙げたものの、それ以外の国がどこかについては、機密情報であるとして明らかにすることを拒んだ。

 Edward Snowden氏の機密情報漏えいが明るみに出た数カ月後にKeith Alexander氏の後を引き継ぎNSAの長官となったRogers氏は、こういった攻撃が「あるかどうかではなく、いつ起こるかという問題だ」と述べた。


NSA長官のMichael Rogers氏
提供:C-SPAN live stream

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    量子コンピューターの実用化がもたらす脅威とは?既存の暗号資産を守る“4つのステップ”を徹底解説

  2. セキュリティ

    攻撃者がクラウドを標的にする仕組みとは? CrowdStrikeのレポートから考察する

  3. 経営

    「作って終わり」のマニュアルを「活用される」マニュアルにするためには?

  4. セキュリティ

    脱「PPAP」で考える、重要なファイルを安全に送付・共有する最適解とは?

  5. コミュニケーション

    Slack 導入事例集 2023:伊藤忠テクノソリューションズはいかに営業チームを1つにまとめたのか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]