カスペルスキーは11月20日、ITセキュリティ管理ツール「Kaspersky Systems Management」の販売を開始した。税別価格は最小構成の10クライアントで12万4700円から。パートナー企業経由で法人を対象に販売する。
Systems Managementは、管理対象のWindows端末の脆弱性情報を収集し、パッチが必要な端末を特定し適用することで、管理者の負担とパッチ未適用のリスクを大幅に軽減できるという。また、インベントリ情報、アプリケーションのリモートインストール、ソフトウェアのライセンス管理、OSイメージの作成と配信、デスクトップ共有などの機能を提供する。Systems Managementの各機能は、カスペルスキー製品の一元管理ツール「Kaspersky Security Center」からも操作できる。
Security Center上のOSやアプリケーションに関する脆弱性データベースを随時更新し、管理対象のWindows端末をスキャンして脆弱性を検知。脆弱性を持つ端末と脆弱性の内容をリスト化し、必要なパッチを適用できると説明する。
セキュリティパッチやアプリケーションをインストールしたOSイメージを作成し、配信できる。システム管理者はOSのマスターイメージをWindows端末へ展開することでセットアップの作業時間を短縮でき、エンドユーザーは最新のセキュリティ対策が適用された端末で作業できるという。
管理者がエンドユーザーのWindows端末にリモートで接続し、直接操作できる。リモートデスクトップ(RDP)とは異なり、ログオンユーザーからセッションを取ることなく画面共有し、コントロールできる。このリモートデスクトップ共有機能は、特に遠隔地にあるオフィスのITサポート業務に効果を発揮するとしている。
Windows端末のアプリケーションやハードウェア情報などのインベントリを管理し、アプリケーションをリモートインストール、アンインストールできる。ソフトウェアのライセンスを管理し、ライセンスの数や使用期間が超過した時にはアラートメールで通知する。