
Sequoia
世界第3位の高速コンピュータである「Sequoia」は、IBMの「Blue Gene」設計を採用している。IBMは一時期、このアーキテクチャによってスーパーコンピュータ分野を席巻したが、現在は頂点に近い位置にいるものの首位ではない。IBMは2017年までに首位を奪回する計画だ。
Sequoiaに話を戻すと、同スーパーコンピュータは米ローレンスリバモア国立研究所に設置されている。1.6GHzの「Power BQC 16C」プロセッサによって17.17ペタフロップスの演算速度を実現しており、核爆発のシミュレーションに利用されている。こう聞いて懸念を抱く人もいるかもしれないが、こう考えてほしい。実際に核実験を行うのと核実験のシミュレーションを行うのでは、どちらがいいだろうか。筆者なら迷わずスーパーコンピュータを使ったシミュレーションを選ぶだろう。
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