アシストは11月25日、データウェアハウス(DWH)へのデータロードを高速化するパッケージ「御まとめHadoopパック -データウェアハウス最適化ソリューション-」の提供を開始した。税別価格は1650万円から。
日立製作所のエントリブレードサーバ「HA8000-bd」シリーズと商用Hadoopディストリビューション「Cloudera Enterprise」を組みあわせるとともにデータを抽出、変換・加工、ロードするETLツールに「Syncsort DMExpress」「DMX-h」などをまとめて提供する。オプションとして、インメモリ型のビジネスインテリジェンス(BI)ツールの「QlikView」や統合運用管理ツール「JP1」をオールインワンにしてセットアップして提供する。
システム構成(アシスト提供)
今回のパッケージは、Hadoopベースの分散並列処理基盤とETLエンジンを組み合わせることでDHWへのデータ格納前の処理時間を大幅に短縮できるだけでなく、DWHを経由せず、加工後のデータを直接BIツールで読み込んで分析することも可能という。
増え続けるデータを低コストで効率よく簡単に最適化し、Hadoopのメリットであるスケーラビリティを生かした環境がすぐ実現されるだけでなく、DWHを経由せず迅速に安定的にデータを分析できるようになり、企業競争力の向上に大きく貢献するとメリットを説明している。
アシストでは今回のパッケージをDWH最適化のための中核ソリューションとして位置付け、2015年12月末までの販売目標として30社の導入を見込んでいる。
日立は、エントリブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」にOSSの「Apache Hadoop」やQlikView、JP1をパッケージ化した「かんたんHadoopソリューション for ログ解析」を2012年5月から提供している。アシストが提供する今回のパッケージは、日立のパッケージをカスタマイズしたものになる。