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資源国の成長エネルギーを吸い取るアメリカ

ZDNet Japan Staff

2014-11-27 10:57

 25日に発表されたOECD(経済協力開発機構)の世界経済見通しを見ると、好調国と停滞国への二極化が見られる。先進国では米国の一人勝ち、新興国では資源国の不振が際立つ。シェールガスオイルの増産で好調な米国が、資源国の成長エネルギーを吸い取ってしまった感がある。楽天証券経済研究所のチーフ・ストラテジスト、窪田真之氏の分析を紹介する。

先進国ではアメリカの一人勝ち

<OECD世界経済見通し(GDP成長率)>


(出所:OECD 11月25日時点)

 OECDの5月見通しと比較すると、成長率は、世界的に引き下げられている。その中で、先進国では米国の一人勝ちが、いよいよはっきりしてきた。

 日本の成長率は2014年見通しが+1.2%から+0.4%へ、2015年が+1.2%から+0.8%に引き下げられた。2014年の引き下げは当然だが、衝撃的なのは2015年の見通しも引き下げられたことだ。10月の消費税引き上げ延期を織り込んでも、日本の回復は鈍いと判断された。

 ユーロ圏もデフレ懸念が強まり、2014年見通しが+1.2%から+1.1%、2015年が+1.7%から+1.1%に引き下げられた。

 米国は、2014年見通しが+2.6%から+2.2%、2015年が+3.5%から+3.1%に引き下げられたが、2016年も+3.0%と高く、先進国で一人勝ちが続く見通しとなっている。

新興国では資源国が沈み、非資源国は相対的に堅調

<OECD世界経済見通し(GDP成長率)>


(出所:OECD 11月25日時点)

 新興国では、ブラジルやロシアなど資源に頼って成長してきた国が不振だ。一方、インドは好調だ。モディ首相の経済改革が成功していることもあるが、輸入資源の価格が下がった恩恵もある。なお、中国のGDP統計は信頼性が低いものの、中国も一応、高成長を維持する見通しだ。

 二極化を生んでいる原因を突き詰めると、米国のシェールガスオイル革命にたどりつく。米国が安価な国産ガス、オイルを大量に生産するようになったため、天然ガスや原油の国際市況が急落し、つれて、鉄鉱石や石炭の市況も軒並み大きく下がった。そのあおりを食ったのが、資源輸出によって高成長を保ってきた新興国だ。ロシア、ブラジル、ナイジェリア、中東産油国の経済見通しは急速に悪化している。

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