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今週の明言

ソフォスCEOが説くITセキュリティ要員不足への対処策

松岡功

2014-11-28 12:30

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、英SophosのKris Hagerman最高経営責任者(CEO)と、米Cisco SystemsのWim Elfrink エグゼクティブバイスプレジデントの発言を紹介する。

「中堅・中小企業が抱えるITセキュリティ要員不足の課題を解消したい」
(英Sophos Kris Hagerman CEO)


英SophosのKris Hagerman CEO

 ソフォスが先ごろ、英国本社のCEOである Kris Hagerman(クリス・ヘイゲルマン)氏の来日に合わせ、グローバル戦略に関する記者会見を開いた。冒頭の同氏の発言は、会見の中で、Sophosの使命について語ったものである。

 Sophosは1985年に英国で設立されたセキュリティベンダーで、中堅・中小企業を対象に包括的なセキュリティ製品を提供している。グローバルでの売上高は2015年3月期で4億5000万ドルを見込んでおり、従業員数は約2200人。とくにUNIX、Linux、Macの市場で確固たる存在感があり、顧客数は20万社以上、チャネルパートナー数も1万5000社以上に及ぶという。2000年に日本法人を設立している。

 Hagerman氏はSophosの強みについて、「従業員数5000人以下の中堅・中小企業向けに注力」「エンドポイントセキュリティとネットワークセキュリティを統合する製品戦略を展開」「クラウド対応に注力」「100%チャネルベースの販売展開」といった4つを挙げた。さらに詳しい会見内容については関連記事を参照いただくとして、ここではSophosの使命をはじめとしたHagerman氏の発言にフォーカスを当てたい。

 同氏は中堅・中小企業のITセキュリティ要員不足について、「従業員数1000人以上5000人未満の企業では平均3人、500人以上1000人未満では平均1人、500人未満では専門要員がいないというのが現状だ」と説明。「こうした要員不足もあり、5000人以下の企業はさまざまなセキュリティリスクへの対応に苦慮している。包括的で使い勝手の良い製品を提供してこの課題解消に貢献することが、われわれの役目だ」と強調した。

 ただ、CEOとしては今後さらにダイナミックにビジネスを展開していくためにも、売上高がひと桁違う規模の企業にできるだけ早く持っていきたいところだろう。そこで、会見の質疑応答でその意気込みと施策を聞いてみた。

 すると、Hagerman氏は「もちろん、数年内には10億ドル以上の売り上げを達成したいと考えている。そのためにもSophosが持つ強みを一層磨いていきたい」と答え、先に紹介した4つの強みを改めて強調した。

 実は、筆者はその意気込みを聞けば、同氏から秘めたる野望を込めたコメントが出てくるのではないかと期待していた。だが、同氏は規模拡大への意欲を示しつつも、施策としては改めて4つの強みを重ねて強調した。その言動に、浮つくことのない堅実ぶりを感じた。

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