--今回の基調講演で、Chromebook+XenDesktopでWindows環境を利用するデモが行われた。しかし、VDI環境があれば、新たなデバイスは必要ないと考えるユーザーも少なくないと思うのだが…。
展示会場ではChromebook+XenDesktopでWindows環境を動かすデモが行われていた
Chromebookは「会社支給のデバイス」を想定している。各デバイスにはそれぞれ特徴がある。Chromebookは低価格であること、管理コストも安く、セキュリティリスクも低い。例えば、米国ではテンポラリな社員向けに“自動販売機”を通じて貸し出し(無人ラックから持ち出すようなイメージ)、利用し終わったら返却スペースに返してもらうといった使われ方をしている。重要なのは、企業がこうした使い方を可能にするよう、ITインフラを整備することだ。
日本で「Chromebook+XenDesktop」を発表したのは7月だ。まだ導入企業の事例は公開できないが、現時点でベータテストを行っている企業は多い。今後、活用事例を紹介できると考えている。楽しみにして頂きたい。
--モバイル環境におけるユーザーエクスペリエンスについて伺いたい。デジタルネイティブ世代と社会人経験の長い世代では、モバイル環境に求めるエクスペリエンスに違いがある。そのギャップをどのように見ているか。
基調講演で全日本空輸の幸重氏も指摘していたが、学生時代からモバイル環境に親しみ、デバイスを使いこなす若い世代はモバイルワーク環境への理解は早い。一方、年齢が高いと、新しい環境になじむのは時間がかかる。しかし、段階的に(新しい環境に)移行していけば、慣れていくだろう。企業側が新しい環境のメリットを事前に説明し、改革していくことが重要だと考えている。