日本オラクルは12月2日、データ分析専用機の新版「Oracle Exalytics In-Memory Machine X4-4」の国内提供を開始した。前版に比べプロセッサのクロック速度とコア搭載数、最大メモリ容量がそれぞれ1.5倍とハードウェアが強化された。ソフトウェア面でも強化されている。ビジネスアナリティクス導入を支援するサービスの提供も開始した。
Exalytics In-Memory Machineは、ビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェア、インメモリ分析ソフトウェアとハードウェアを最適化し、BIや統合業績管理アプリケーションなどの分析に高い処理機能を提供するよう設計。ビッグデータの分析に高い性能を発揮するという。
新版のX4-4は、Xeon E7-8895 v2シリーズのプロセッサ4個を搭載。周波数やコア数を動的に拡張し、ソフトウェア性能を最大化。シングルスレッドの性能高速化と大規模な並行処理が要求されるビジネスアナリティクスアプリケーションの処理に対応できるとしている。
最大メモリ容量はマシン1台あたり最大3Tバイトとなり、分析データマート全体をメモリに格納することで高速に分析できると説明。最大4.8TバイトのPCleフラッシュメモリ、7.2TバイトのHDD容量をサポートし、従来から容量が拡大されている。
ソフトウェア面では、データベースをメモリ上に載せられる「Oracle Database In-Memory」に対応、インメモリ分析の対象が拡大した。マシン1台あたり最大3Tバイトのメモリと合わせて、データマート全体をメモリ上に格納でき、ハードウェアを含むシステム全体を更改することなく高速な分析処理を提供できることを強調している。
Exalytics In-Memory Machine X4-4(オラクル提供)
あわせて提供開始されたアナリティクス導入支援サービスは「Technical Support Service for Exalytics」と「Oracle Architecture Insight for EIM/Big Data & IoT」の2種類。
Technical Support Service for Exalyticsは国内外の実績に基づいたベストプラクティスを活用し、オラクルのコンサルタントが短期間かつ高品質に設計、構築、稼働試験を実施、ガイドすることでバックアップや監視などを含めた大規模分析基盤の円滑な導入、運用を支援する。
Architecture Insight for EIM/Big Data & IoTは、オラクルのアーキテクトがユーザー企業とのワークショップを通じて、ビジネス戦略を実現するための新たなデータ活用機会の発掘、既存のデータ管理、分析環境での課題解決に向けたアーキテクチャ、ロードマップの策定を支援する。