鉄鋼・海運・ゴムなどの割安な景気敏感株を見直し

ZDNet Japan Staff 2014年12月04日 10時55分

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 12月3日の日経平均は57円高の1万7720円だった。鉄鋼株(新日鐵住金=5401)や証券株(大和証券グループ本社=8601)などの上昇が目立った。楽天証券経済研究所のチーフ・ストラテジスト、窪田真之氏の分析を紹介する。

バリュー株に物色が向かう

 最近、株式市場に新しい物色の流れが出始めている。これまで人気が高かった成長株の上値がやや重くなり、代わってあまり人気がなかったバリュー株(PERやPBRなどの株価指標で見て割安な株)の上昇が目立ち始めている。具体的には、鉄鋼・海運・ゴムなどの割安な景気敏感株が見直され始めている。

 これは、株式市場にとって健全な流れと考えている。というのは、人気株ばかりが買われて、不人気株に物色が向かわない二極化相場が続くと、いずれ相場全体に過熱感が出て、上昇が長続きしなくなるからだ。

 2014年に入ってからの株価上昇率が相対的に低かった鉄鋼などのバリュー株が、増益モメンタムが強くなってきたことを好感して、新たな循環物色の流れに乗っている。こうした循環物色が起こることで、日経平均全体の上値余地も高まると考えられる。

鉄鋼株に強気を継続

 今、上昇を始めたバリュー株の中で、特に有望と考えているのが鉄鋼株だ。今来期と2桁増益が期待できる銘柄が多く、ここからの上値余地も大きいと判断できる。

 詳細は、10月29日のレポート「鉄鋼業は全般に予想より好調か--予想以上に良かった上期業績」をご参照いただきたい。

 鉄鋼原料(鉄鋼石・石炭)が大きく値下がりしているにもかかわらず、鉄鋼製品の価格があまり下がらず、結果としてメタル・スプレッド(鉄鋼製品と鉄鋼原料の価格差)が拡大していることが、鉄鋼業の増益モメンタムを強くしている。

主要鉄鋼株の株価バリュエーション:12月3日時点


(出所:12月3日時点、楽天証券経済研究所が作成)

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