サイボウズは12月8日、エンタープライズグループウェア「サイボウズ ガルーン」のパッケージ版の最新バージョン「サイボウズ ガルーン 4」の販売を開始した。
今回は4年ぶりのメジャーバージョンアップとなり、合計64件の機能追加、改善が施されている。先行して新機能を提供しているクラウド版「Garoon on cybozu.com」で既にユーザーから高い評価を得ているというスマートフォン専用画面や、組織の事前設定などが利用できるようになった。
(サイボウズ提供)
ガルーンは、数万人規模でも安心して利用できるスケーラビリティや多言語、タイムゾーン対応などを特徴とするグループウェア。2002年に販売が開始され、現在では3300社が導入、合計ユーザー数は160万人に上る。2014年に導入を決定した企業にはJFEスチール(ユーザー数1万3000人)、星野リゾート(ユーザー数2000人)などがあるとしている。
2013年に、サイボウズ製品未導入企業も含めた1000人以上の企業ユーザーを対象として同社が実施したアンケート結果によると、「(数年前)グループウェアを導入した当時に重視した製品機能」と「今後、リプレースする時に重視したい製品機能」を比較したところ、「モバイル対応」については約3倍と特に大きな伸びを見せている。
(サイボウズ提供)
このようなニーズに対応するのが、ガルーン 4の新機能の1つであるスマートフォン専用画面。専用アプリでなくスマートフォンのブラウザから、スマートフォン専用画面でガルーンにアクセスする。専用アプリをインストールする手間がかからず、多数の端末を使う大企業ユーザーでも手軽に利用でき、また端末にデータが残らないので紛失、盗難時のリスクも抑えられる。
一方、組織の事前設定機能では、発令予定の組織図を事前に作成し、当日に自動反映することが可能となった。大規模な組織異動や入退社が集中する時期に、管理者の負担を大幅に軽減する。
組織の事前設定(サイボウズ提供)