Dellの最高経営責任者(CEO)であるMichael Dell氏は、自身が2013年に完了したようなレバレッジドバイアウト(LBO)が今後も行われるとみている。Bloombergが報じた。これによると、同氏は10人以上の経営者からLBOプロセスに関するアドバイスを求められたという。
ニューヨークの外交問題評議会で行われたBloomberg TelevisionのErik Schatzker氏によるインタビューで、Dell氏は、2013年にLBOによって上場を廃止して以来、自由な時間が20%増え、長期戦略に集中しやすくなったと語った。LBOのアドバイスを求めた経営者や企業の名前は明らかにしなかったが、Dellより大規模な企業もあったという。
Dell氏は「非公開企業で事業を運営する方がはるかに楽だ。私がほかの経営者たちと話してきた内容を考えると、(LBOは)これからもあると思う」と語ったという。
Dellは2013年2月、Michael Dell氏と投資会社のSilver Lakeが、244億ドルのレバレッジドバイアウト(LBO)で協力し、Microsoftがこの取引への資金協力として、20億ドルを融資すると発表。株主からの反対もあったが、10月に株式の非公開化を完了した。
2014年11月初旬にテキサス州オースティンで開催された年次イベント「Dell World 2014」でも、Dell氏は約5000人の来場者を前に、非公開企業となってから1年の成果を満面の笑みで披露している。壇上で同氏は「非公開企業となり、われわれは束縛から解放され、勇敢な決断ができるようになった」「顧客の成功に正面からフォーカスできるようになった」と株式非公開化が戦略としてうまくいっていることを示した。