東陽テクニカ、ネットワークストレージ性能検証機--システムに負荷かけて検証

大河原克行 2014年12月09日 14時51分

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 東陽テクニカは12月8日、米Load DynamiXのネットワークストレージパフォーマンス検証テスター「Load Dynamix」の提供を開始した。Load DynamiXは、ブロックやファイル、オブジェクトといったストレージのさまざまな規格に対応し、1台の専用アプライアンスでストレージシステムに高いワークロードを与えられるという。

 開発元のLoad DynamiXは、2014年にSwift Testから社名を変更。ストレージ向けテスターの販売では2009年の設立以来の実績を持ち、クラウドデータセンターサービス企業やストレージシステムを自社インフラで利用する企業を主要顧客に展開。2014年にはEMCのPartner of the Yearを受賞している。

Philippe Vincent氏
Load DynamiX CEO Philippe Vincent氏

 Load DynamiX最高経営責任者(CEO)のPhilippe Vincent氏は、「当社はストレージパフォーマンス検証の第一人者といえる企業であり、提供する製品は、ほとんどのストレージベンダーをはじめとする技術ベンダーや大手企業のIT部門における標準パフォーマンスツールとなっている。ストレージに負荷をかけ、ワークロードをモデリングして、テスト開発とそれを実証するアプリケーションを提供。パフォーマンスと動作を理解するための価値を提供できる」と説明した。

 「過去のデータセンターはワークロードとインフラは1対1で構成され、インフラ責任者も簡単な手法で求められる性能を予測できた。しかし、現在のデータセンターは、仮想化、クラウド、IaaSといった利用を前提としており、ランダムに、そして急激にI/Oワークロードが変化する。ストレージに対して、どのような性能が求められるのかが予測できず、当社に助けを求める企業が増えている。全体の40%を占めるといわれるストレージコストを下げたい、あるいは新たな製品や技術を効率的に採用したい、新たなサービスを短期間に開始したいというニーズが高まっており、パフォーマンスと可用性について妥協したくない企業が、当社の製品を利用している」(Vincent氏)

実環境をシミュレーション

 テスターのLoad Dynamixは、ネットワーク化されたストレージ、ストレージ装置で構成されたネットワークシステムを試験対象としたファンクション/パフォーマンス試験システム。CIFS/SMB、NFS、iSCSIやHTTPといった各種ストレージプロトコルをサポートし、サーバとしてもクライアントとしても動作させられる。

 ネットワークストレージ環境でのハイパフォーマンス試験、ストレージに特化したマルチプロトコルシミュレーションのほか、ユーザーが任意のプロトコルシーケンスシナリオを設定できるのが特徴。仮想化されたデータセンターの実環境を想定した複合ワークロードシナリオを作成する手法で仮想デスクトップ基盤(VDI)での利用やメール、データベースなどのアプリケーションを含めたあらゆる環境でのストレージの性能を測れるという。

 主な測定項目は、スループット、IOPS、レスポンスタイム、コマンドごとのAttempt/Success/Failureカウントなどであり、大量のIPアドレスやMACアドレス、VLANシミュレーション、同時接続数、秒間接続数などの自在な負荷設定機能を持つ。

 ネットワークストレージシステムの導入では、メーカーのデータシートスペックを参照していることが多いが、多くの場合、ユーザーの想定する環境や方法で実証された結果ではない。

 「ストレージの検証には仮想化サーバを多数用意し、フリーウェアでワークロードを掛けるテストが一般的だが、この手法では十分なワークロードを掛けることが難しく、ストレージのパフォーマンスリミットを測定できないほか、約80%の時間をテストセットとアップ工数にかけているという問題がある。サービス時のリスクを勘案して、システム投資で不要なコスト上昇を招くこともある。ベンダーの公表スペックを鵜呑みにしたり、問題が起きないということを祈るのではなく、ユーザー企業が自身のサービスに最適なストレージシステムを選択し、サービス開始後の問題を未然に防ぐことをサポートできる」とする。

 Load DynamiXは、インターフェースとして1ギガビットイーサネット(GbE)と10GbE、ファイバチャネル(FC)の製品を品揃えしており、最大140Gbps、360万IOPSの負荷発生が可能だという。

Peter Murray氏
Load DynamiX プロダクトマネージャー Peter Murray氏

 Load DynamiXのプロダクトマネージャーであるPeter Murray氏は、「大きな負荷をひとつのアプライアンスでかけることが可能であり、そこにラボがあるような形で動かせる。実環境に近いワークロードを作るには約1カ月の期間が必要であったが、それが短期間で作ることができ、ひとつのアプライアンスであるため、複数の仮想サーバに分散したデータを集約することがなく、短時間に結果を出すことができるのも特徴である」とした。

 Load DynamiXから提供されたサンプル設定ファイルを利用して、容易な準備が可能なほか、省スペース、省電力、低コストソリューションを実現できるという。「これまでの導入実績を見ても、実際の負荷と、Load DynamiXのシミュレーションがほぼ同じといった結果がでており、ストレージコストを2年間で65%削減でき、自社のストレージが将来のワークロード耐えられる自信が生まれたという声も出ている。今後は、仮想化環境に対応した製品も投入していくことになる」とした。

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