原油急落で変わる世界

ZDNet Japan Staff 2014年12月10日 10時58分

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 12月9日の日経平均は、122円安の1万7813円だった。8日のNYダウが石油関連株の値下がりによりマイナスとなったことや、ロシアやUAEなど産油国株が大きく下がったことが嫌気された。

 9日のNYダウは51ドル安の1万7801ドルと続落している。日経平均1万8000円、NYダウ1万8000ドルという節目を迎え、上昇ピッチの速さに警戒が出ており、目先は利益確定が優勢となりそうだ。

 ただし、スピード調整が済めば、日経平均とNYダウはともに再び上値トライすると考えられる。今日は、原油急落が日本と世界に及ぼす影響について、楽天証券経済研究所のチーフ・ストラテジスト、窪田真之氏が解説する。

米国のシェールオイル増産が原油価格急落を招く

NY原油先物価格(WTI)期近:4月~12月8日

4月~12月8日のNY原油先物価格
(出所:ブルームバーグ)

 米国がシェールガスの大増産に動いていることが、原油価格急落の根本的な原因となっている。米国の非在来型(シェール)のガスとオイル革命の影響が、世界を揺るがし始めている。

 米国では、当初、シェールガス中心に開発、生産が進んだ。それで天然ガス市況が世界的に下落したが、原油価格は高止まっていた。そこで米国では、ガス市況の下落で採算の悪化した採掘業者が、シェールガスを減産してシェールオイルを増産する動きが活発になった。その影響がついに、原油価格急落となって表れたのだ。

 OPECに加盟するサウジアラビアなど中東産油国は、当初、減産によって原油価格を維持しようとした。しかし、減産合意ができずに、原油価格の急落を招いた。OPECの価格支配力が低下していることが明らかになった。

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